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汗を搾られながら登る登山道脇に展開される夫婦滝、行雲ノ滝、そして冷涼ノ滝。その水量豊かな流れは一服の清涼剤だ。更に上部では沢の奥深くにも滝が見られる。この滝に名があるのだろうか? 紅葉時期には一段と美しさを見せる滝でもある。


夫婦滝


行雲ノ滝


冷涼ノ滝


沢沿いの奥深くに見える滝
画像クリックで紅葉に包まれた光景

支湧別川に沿って右側を高巻きながら登って行く。湧水が流れる斜面ではフキユキノシタやオオバミゾホオズキが今が盛りと咲いていた。オニシモツケの群落、咲き始めたミヤマアキノキリンソウやチシマフウロを見ながら慎重に歩を進める。

この山には毎年登っているがその魅力は何だろう~と、ちょっと考えてみる。一つ目が登山口から支湧別川に沿っていくつかの滝と沢沿いの花々を楽しみながらの行程。二つ目が第一雪渓、第二雪渓(雪田)と雪渓跡に咲く花々が見られ。三つ目は稜線のれき地に咲き誇る花々と広がる展望と言ったところだろうか。

「他の大雪山系と何か違うもの(見られない花々)ってなんだろう」登っている途中でyamazさんが呟いた。最近は比麻奈山や比麻良山までは足を延ばしていないが・・・私がこの山では見ていない大雪山の代表的な花々、それはキバナシオガマ、エゾオヤマノエンドウ、エゾノハクサンイチゲ、タカネオミナエシ等である。これらの花々も見られたら~この山はより一層の花名山と称されることになるのかもしれない。それでも前述したこの山の魅力の一つ目である支流側沿いの登山道周辺に展開される光景や花々が私達を惹きつけるのだ。



フキユキノシタ



オオバミゾホオズキ


オニシモツケ


ミヤマアキノキリンソウ


チシマフウロ

やがて第一雪渓に到着だ。まだ一面に雪が残っていたが~その雪渓下部の沢沿いではエゾノリュウキンカが美しく咲き始めていた。もう少し先の雪渓が融ける頃には一面にエゾノリュウキンカが咲き揃うことになる。

雪渓を渡り急斜面の登りが続く、このあたりは結構きついところだ。この日の私は何故かペースが上がらない。上空からは強い陽射しが注がれて汗が噴き出して来る。時々立ち止まりながら息を整えてゆっくりゆっくりと歩を進めることになる。登山道脇はこの時期見られる花々に包まれる。ショウジョウバカマやアラシグサ、カラマツソウ、そしてモミジカラマツも咲き始めていた。


第一雪渓へ


エゾノリュウキンカ



第一雪渓を行く


雪渓奥の展望は雲に遮られていた


ショウジョウバカマ


ミヤマサワアザミの蕾


アラシグサ


カラマツソウ


モミジカラマツ

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