頂上では多くの方々がカメラを構えて花々の撮影を楽しんでいた。そのメインはミヤマアズマギクだった。岩場をビッシリと埋め尽くす様はもちろん、今まさしく旬の輝きをとらえようとカメラを向けていた。 もちろん私もその一員、すぐ近くに見られるものもあったが~やはり崖状となっている岩場に咲く美しさが印象的である。この周辺を撮影するために持って来た望遠レンズに取り替えて早速ファインダーを覗く。上空を漂う雲でやや弱い陽射しがミヤマアズマギクの色合いを一層際立たせる。先週ニセコ連峰の白樺山で見たのとはまた違う美しさを感じた。 イワベンケイも見事な群落をなして咲いていた。その名の通り岩場が似合う花である。ミヤマアズマギクの紫色と相対して黄色の塊となって岩場に張り付いていた。同じ黄色の花のミヤマキンバイはさすがに終盤を迎えていた。 「綺麗ですよね~」「ここは本当に良いですね」、見知らぬ方々とそんな言葉を掛け合いながら山野草談義にも花が咲く。 |
ミヤマアズマギク |
ミヤマアズマギクとミヤマキンバイ |
イワベンケイ |
イワベンケイとミヤマアズマギク |
ミヤマキンバイ |
撮影を終えてほっと一息、花々の美しさを堪能出来た喜びをかみしめながら軽食を頬張る。でもやっぱり気になってもう一度カメラを持って立ち上がる。「このアングルかな~・・・いやこっちからの方が・・・」等とぶつぶつ言いながらカメラを向ける。「前にお会いしましたよね」単独の男性から声をかけられた。「伊達紋別岳に登ってましたよね」「あっ、登りました~その時にお会いしてたんですね」。この時期にはある程度登る山が限られるので、再度の出会いが多いのかもしれない。 「ほらっ、羊蹄山が見えてるよっ」下山し始めてほどなく、おばさんが叫んだ。「えっ、どこにっ?」「ほらあの雲の上に見えるじゃない」おばさんの指差す方向を注意深く見ると、微かにそのシルエットが確認出来た。 「こんにちは」、次から次へと登って来る人達とすれ違う。さすがに人気の山ではあるが6合目付近からは静けさに包まれた。もう一度周辺に咲く花々を愛でながらゆっくりゆっくりと登山口を目指して下って行く。 |
遠く雲の上に霞む羊蹄山を見ながら・・・(画像では確認が難しい) |
コースタイム(含休憩時間&花撮影時間) 5合目登山口 08:00 7合目 09:20 頂上 10:35-11:25 7合目 12:15 5合目登山口 13:25 |
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