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急斜面を登り切って稜線に飛び出すと~あとは山頂に向かって続く広い刈り分け道を登って行くことになる。登山道脇にはやや終盤ながらもシラネアオイが咲いていた。笹の刈り分け道、シラネアオイと続くと~何か前日の伊達紋別岳の続きを歩いている様な錯覚にとらわれそうだ。しかも風は弱く、気温も上がってきて~さらに遠望は霞んでいたのだから。

稜線を進むにつれて西側にはまだ雪を抱いた長万部岳方面の山々が見える筈なのだが・・・この日もうっすらと輪郭が確認出来る程度だった。この山には過去4回登っているが、その展望が見られたのは2009年4月19日の山行だけであった。そのズーム画像を下記にリンクした。

■【長万部岳方面はこちらから
■【手前に黒松内岳と奥に大平山はこちらから


稜線を一気に登りきって写万部山の頂上に立った、午前9時ちょうど。頂上には今は使われていない天測点があった。そう言えば今年の4月に歩いた「馬追丘陵の瀞台」にも残っていた。奇しくも同じ年に天測点のある山に二つ登ったことになる。頂上からは大展望が広がる筈なのだが・・・やはり遠望はほとんと霞んでいた。

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山頂に向かって稜線を行く

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登山道脇にシラネアオイが咲いて

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西側の遠望は霞んでいた

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頂上へ

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天測点

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東側の遠望も霞んでいた

写万部山で見られた花々 その2

登山道脇で見られたスミレがもう2種類あった。そのひとつはツボスミレ、ちょうど見頃であちこちで群落で咲いていた。花が小さくて白いスミレだが、これだけまとまるとあまりズームしなくても存在感は十分だ。もうひとつはフギレオオバキスミレだ。やや終盤ではあったがまだ綺麗に咲いていたものを見つけてカメラを向けた。深い切れ込みの入った大きな葉が黄色の花と良いバランスで咲いていてくれた。

さらに特筆すべきはニシキゴロモであった。ここではほとんど白花で~しかも群落で咲いているものもあり~ツボスミレとのコラボ?まで楽しめた。

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ツボスミレ
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フギレオオバキスミレ
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ニシキゴロモ(白花)

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ツボスミレとニシキゴロモ

眼下に霞む内浦湾を見ながら稜線を下って行く。5合目付近を行く頃からやっと登って来る人達との出会いが続いた。それでもほんの数名程度の静かな登山道であった。10時10分、駐車場に到着。装備を解いて汗を拭いミネラル飲料を飲み干す。「ふぅ~お疲れさま」、私達は札幌への帰路に着いた。2日連続登山の終了である。

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コースタイム(含休憩時間)
駐車場 07:45  5合目 08:35  頂上 09:00-09:10  5合目 09:30  駐車場 10:10

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