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山頂標識をカメラにおさめて、私達はすぐに下山を開始した。やや風があったし高度を下げてゆっくりと休憩したかったからである。さすがにこの頃になると登って来る人達が多くなってきた。「こんにちは」「お気をつけて」言葉を交わしながら急な階段を慎重に下って行く。それでも予想以上の静けさだったのはこの天気によるものなのか。そんな状況下だったから急斜面の細い登山道で私はゆっくりと撮影を楽しむことが出来た。

Bコースの登りで見ていたレイジンソウはほぼ終盤だったが、この崖縁の登山道脇でとても綺麗に咲いているのを見つけた。この山域で見られるのはマシケレイジンソウと思われるのだが、その特徴とみられる部分をアップアップで撮影した。図鑑等によると「花の柄に黄金色の開出毛が密生する」とある。

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下山開始

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ガスに包まれた急な階段を慎重に下る

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急斜面を彩る花々(ズーム撮影)

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マシケレイジンソウ
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茎と花柄をアップで

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花柄をアップで

昨年の8月には今回と同じコースを歩いていて、その時にもう果実となったイワオウギを確認していた。今回はその花の時期を合わせて訪れたのだが、、、崖斜面を埋め尽くすイワオウギは見事の一語につきた。望遠レンズ装着してその花模様をカメラにおさめた。

842mピークでは眼下の雪崩斜面のお花畑に目を奪われた。。黄色のコウゾリナ、紅紫色ののヨツバシオガマ、そして良く見るとイワオウギも咲いている。自然の創ったお花畑の美しさは筆舌に尽くしがたいものがある。

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急斜面にビッシリと咲くイワオウギ(ズーム撮影)

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イワオウギ(ズーム撮影)

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Cコースへと向かって

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雪崩斜面を彩る花々

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ヨツバシオガマ、コウゾリナ、イワオウギ等(ズーム撮影)

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ヨツバシオガマ

Cコースへと下って行く、途中のベンチでやっと大休止。軽食を頬張りながら今回の花模様のおさらい?をする。「さて、下りようか」と立ち上がる。歩幅の小さな階段が続く、延々と続く、まだかまだかと続く。このコースを上りに使うか下りに使うか~やっぱり上りは一気に高度を稼いで、心地よい尾根歩きを満喫した方が良いと言うのが私達の登山スタイルにおける結論だった。

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長い長い階段を下って行く

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ミヤマガマズミ

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ミヤママタタビ

12時10分、Cコース登山口に到着。ここまで車が入れるようになっていて一大の車が止まっていた。私達は徒歩でBコースの駐車場へと向かった。距離にして約1km弱、下山後の行程としてはちょっとつらくも思えるのだが~オニシモツケやイワニガナ、そして立派なノリウツギの大木うぃ見て歓声をあげる。そんな道路脇の光景を楽しみながらBコースの駐車場に到着、12時30分。

「お疲れ~」汗を拭いながら装備を解いた。ほどなくしてポツリポツリ、「雨が来たぞ」あわてて車に乗り込んだ。

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オニシモツケ

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イワニガナ

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ノリウツギの大木

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Bコース駐車場へ

コースタイム(含休憩時間)
Bコース登山口 07:45  尾根 08:50  842mピーク 09:30  頂上 10:10  842mピーク 10:50  途中休憩 20分間  Cコース登山口 12:10  Bコース駐車場 12:30

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