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頂上からの展望だが支笏湖方面やオロフレ山等は雲に隠れていたものの、洞爺湖周辺の山々、羊蹄山や札幌近郊の山々が広がっていた。じっくりと山座同定を楽しむ。
やはり圧倒的に目立つのは羊蹄山、霞んで見えるニセコ連峰や昆布岳。手前の低山は貫気別山だろうか。前週登った尻別岳は羊蹄山の手前に重なっていてあまり目立たない。札幌近郊の山々では無意根山がまだ白く輝いていて、その右隣のちょっと異様な形の山塊が定山渓天狗岳だろう。更に札幌岳、狭薄山と続く。

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洞爺湖方面を見る

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羊蹄山やニセコ連峰、昆布岳、手前中央は貫気別山

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羊蹄山と右後方に無意根山

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白い山塊は中岳、無意根山 その右に定山渓天狗岳 右端に札幌岳や狭薄山等が見えた(ズームで)

頂上で30分ほど休憩して私達は下山を開始した、11時5分。羊蹄山を見ながらゆっくりと下って行く。次から次へと登って来る人達とすれ違う。ちょうど昼時に頂上へ到着してくつろぐ予定なのだろう。私達は下山と言っても再度花々を愛でながらの下りである。「もうすぐあの花よ」「あっ、登りの時よりも花が開いているよ」。その度に立ち止まりしゃがみ込み、じっと見つめて「やっぱりもう一度」とカメラを構える。

「あらっ、ウコンウツギが咲きだしていたんだ」登りの時には気づかなかった低木の花を見ながら、おばさんはうれしそうに言う。今シーズン初見のウコンウツギの花に、私はゆっくりとカメラを向けた。

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羊蹄山を見ながら下山

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ウコンウツギが咲き始めていた
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【徳舜瞥山に咲く花 その5】

カタバミ科のコミヤマカタバミ、登りの時には朝露に濡れていて花弁もまだほとんど開いていなかったが、下りでは綺麗に咲いてくれた。花弁の淡い紅色の筋が何とも言えず可愛らしい。一枚目の画像ではその花弁にまだちょっと露が残っているのが確認出来る。

ミヤマスミレはほぼ終盤だったがまだ何とか綺麗に咲いていたものを見つけてカメラにおさめた。もうひとつのスミレが今回の狙い目だったウスバスミレである。見るからに小さな花と薄い円心形の葉は触ると壊れてしまいそうな脆い美しさを感じる。ちょうど見頃を迎えていてその美しさをゆっくりと楽しむ事が出来た。

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コミヤマカタバミ
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ミヤマスミレ
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ウスバスミレ
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コースタイムは参考になりませんので省略します。

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