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木々の間から見える美しい余市岳と無意根山~咲き誇るチシマザクラに迎えられながら心地良い稜線歩きが続いた。10時20分、尻別岳の山頂に到着である。ザックから解放されてほっとしながら~ミネラル飲料を飲み干し汗を拭う。今回は途中であまり休憩しなかったのでやや空腹感を覚えて、とりあえず軽食を頬張った。

数組の方々が寛ぐ静かな頂上で~おもむろに立ち上がり展望をカメラにおさめる。頂上はやや背の高い笹に囲まれているので、眼下の展望は望めないが、近郊の山々はグルリと確認出来る。目の前にどっしりと鎮座する羊蹄山、喜茂別コース側に少し下って余市岳と無意根山をカメラにおさめ、頂上に戻って~遠く樽前山、白老三山、ホロホロ山と徳舜瞥山、そしてオロフレ山を見る。

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木々の間から見えた余市岳と無意根山

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チシマザクラに迎えられて

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余市岳と無意根山、並河岳と喜茂別岳

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微かに風不死岳、樽前山~白老三山とホロホロ山、徳舜瞥山

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ホロホロ山と徳舜瞥山、右側に見えるピークはオロフレ山

【尻別岳に咲く花 その5】

この山に咲く花ではシラネアオイも特筆するべきだろう。下部ではほぼ終盤であったが、高度が上がるにつれてちょうど見頃となって来て、尾根の右側に落ち込む斜面などでも綺麗に咲いていた。そして花(がく片)の色合いは濃いものがとても多いように感じる。

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シラネアオイ
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濃い色合いのものが多かった
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頂上で30分ほど休憩して、私達は下山を開始した。羊蹄山を横目に下って行くと~次から次へと登って来る人達とすれ違う。グループで登って来る方々も居た。眼下に広がる田園風景を俯瞰する。遠く昆布岳をしっかりと目に焼き付けて~急斜面を下って行く。立ち止まり登って来る人達を待って~「こんにちは」「どうもありがとうございます」「お気をつけて」そんな挨拶を繰り返す。

12時40分、登山口駐車場に到着。「お疲れさま~」装備を解いて車に乗り込むと猛烈な暑さに見舞われた。

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羊蹄山を見ながら下山開始

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眼下に広がる田園風景

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遠く昆布岳を見ながら

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急な尾根を下って行く

【尻別岳に咲く花 その6】

この山ではあまり多くは無いがヒメナツトウダイが咲いていた。良く見ると輪生した5枚の葉の基部から枝を出してその先に苞葉と花序をつけ、更に枝を出して苞葉と花序をつけると言う2段になっていた。5月14日に伊達紋別岳で撮影したヒメナツトウダイの写真を比べてみると、その違いが良くわかる。こんなところを見ながらの花散策もまた面白い。

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花序が2段になっているヒメナツトウダイ
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こちらは伊達紋別岳で撮影したヒメナツトウダイ

コースタイム(含休憩&撮影時間)

登山口 07:45  773mピーク 08:35  コル(723m) 08:55  頂上稜線 10:00  山頂 10:20 - 10:50  コル 11:50  登山口 12:40



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