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2016年5月28日、私達は尻別岳留寿都コースの登山口に立った。駐車場には3台ほどの車がとまっていて、既に先行者が居る事を知る。早速装備を整え入山届けを記載して歩き始めた、7時45分。予報通り上空は晴れ渡っていた。オオタチツボスミレが咲く明るい登山道をゆるやかに登って行くとリフト終点。そのまま進むとほどなくして樹林帯に入り、一汗かいたところで右側の視界が開けて又日射しを受けることになる。一気に登り切って773m標高点へ。

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明るい登山道を行く

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樹林帯に入って

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773m標高点に向かって

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【尻別岳に咲く花 その1】

今回の山行では5種類のスミレを見ることが出来た。何と言ってもオオタチツボスミレ、登山道脇に延々と咲いて私達を楽しませてくれた。その他ではタチツボスミレや数は少ないもののアイヌタチツボスミレ、ツボスミレ、ミヤマスミレを見つけてしゃがみ込む。ツボスミレは花が白いのと唇弁に紫の筋が入るので見た目ですぐに判断できる。ミヤマスミレは地上茎が無いことと、葉が心形で縁が波状となり先がとがっている。アイヌタチツボスミレは側花弁の内側にある白い毛が特徴だから、花にそっと手を添えて覗き込む。

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オオタチツボスミレ

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タチツボスミレ

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アイヌタチツボスミレ

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ツボスミレ

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ミヤマスミレ

やがて前方には尻別岳本峰の大きな山容が立ちはだかる。このコースを初めて登った時にはその迫力に度肝を抜かれたものである。そのコル(723m)に向かってどんどん下って行く。目の前には否が応にもこれから登る標高差約300mの急な尾根が迫って来る。「あぁ~来たなっ」私はそうつぶやきながら身構えた?

「わっ、羊蹄山よ」おばさんが叫ぶ。今回の山行では何度か羊蹄山を見るのだが、私はここから見る、尻別岳の山裾から顔を出す羊蹄山が一番好きだ。残雪の白い筋模様も季節感を盛り上げる。

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本峰の大きな山容が立ちはだかる

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前方に標高差約300mの急な尾根を見ながらコルに向かって下る

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尻別岳の山裾から見える羊蹄山が美しい

【尻別岳に咲く花 その2】

咲き始めのチゴユリ、ほぼ終盤のオオバナノエンレイソウ、オオカメノキの白い花が緑の中に際立つ。ちょうど見頃のエゾキケマンを見つけカメラを向けた。そしてニシキゴロモ、私は今まで花が淡紅紫色だったものしか見ていなかったが、ここでは白花品が見られた。参考までに藻岩山で撮影した画像も載せて見た。

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エゾキケマン

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ニシキゴロモ(白花品) 一般的なニシキゴロモ(藻岩山にて)

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チゴユリ オオバナノエンレイソウ

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オオカメノキ

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