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10時45分、塩谷丸山の頂上に立った。駐車場から1時間55分~野鳥や小動物との出会い、そして登山道脇の花々を愛でながらの私達の超スローペースだからほとんど参考にはならない。私達は頂上では休まずにすぐに奥の岩場へと向かった。小さな祠があって鉄の錨が祭られている。南側の展望も望むことが出来るのでほとんどの人がそこで寛ぐ。ザックを下して汗をしっかりと拭い、冷たいドリンクを飲み干す。「あ~おいしい」「この時期はやっぱり冷たいのに限るね」。

さて、ほっと一息ついて立ち上がった。この日は気温が上がっていたが遠望はクッキリであった。見下ろす忍路~余市町方面の海岸線の美しさが一段と際立つ。その奥には積丹岳と余別岳が見えていた。私の大好きな遠望のひとつでもある。目を転じれば手前に毛無山と遠く積丹半島に連なる山々のシルエット。さらにその奥の山々は岩内岳や目国内岳などのニセコ連峰のようである。遠く羊蹄山も頭を出していた。南に視線を移すと~縦走路の尾根と遠藤山から於古発山へと続く稜線、そしてその奥に余市岳や朝里岳が確認出来た。

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頂上奥の岩場に向かって

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鉄の錨と祠のある岩場へ
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忍路~余市町方面の海岸線が美しい  遠く積丹岳と余別岳
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手前左に毛無山、奥に積丹半島に連なる山々

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羊蹄山をズーム

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遠藤山、於古山方面
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ひと通り展望を撮り終えて~咲く花々に目を向けると、苦手なセリ科の植物は・・・どうやらカワラボウフウのようだ。昨年のレポートではミヤマトウキと書いたが(今回訂正済)どうも葉が違っていたので図鑑やネットで調べて、今回やっとカワラボウフウにたどり着いた。そういえば八剣山の頂上でも見た記憶がある。
イワキンバイ、その名の通り岩場に咲くバラ科の花である。痛みやすい?花だが今回は何とか間に合ったようだ。そのロケーションも含めて私のお気に入りの花でもある。エゾマンテマとエゾノキリンソウはちょうど咲き始めの状態でカメラにおさめることが出来た。

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ウツボグサ(シソ科)

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カワラボウフウ(セリ科)
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ツルアジサイ(落葉つる性木本)

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イワキンバイ(バラ科)
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エゾマンテマ(ナデシコ科)
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エゾノキリンソウ

花々の撮影を終え~眼下にお気に入りの海岸線を見て~心地良い満足感に浸りながらゆっくりと下って行く。しかしその満足感も草原台地の強烈な熱気で吹き飛んだ。「こんにちは~」「暑いですね~」「どうも~」登って来る人達と挨拶を交わしながら、逃げ込むように樹林帯へと入って行く。

「シマちゃん、もう食べ終わったかい?」そんなおばさんの声に答えるシマリスは~もちろんもう居ない。13時05分、登山口に到着。道路工事で走り回る重機を横目に駐車場へ向かった。

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コースタイム(含休憩時間)
駐車場 08:50  登山口 09:00  山頂 10:45-11:50  登山口 13:05  駐車場 13:15

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