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8時15分、黒岳頂上に立った。7合目登山口からゆったりペースで1時間半であった。大勢の登山者で賑わう頂上~記念撮影をする人達が続いて山頂標識を撮るのも一苦労。やっと撮り終えて広がる展望を見る。
黒々とした姿の白雲岳、そして特徴のある烏帽子岳を見て~遠く石狩連峰やクマネシリ山塊のシルエット、視線を移すと凌雲岳を挟んで愛別岳と北鎮岳が鎮座する。そんな光景を楽しみながら頂上の片隅で水分補給をする。風も弱く絶好の登山日和だ。次から次へと登って来る人達に押し出されるように~私達は黒岳石室へ向かって下って行く。

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左端に烏帽子岳、中央奥に白雲岳

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石狩連峰と遠くクマネシリ山塊

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北鎮岳、凌雲岳、右端に愛別岳

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前方にお鉢平周辺の雪渓模様を見ながらゆっくりと下って行く。エゾツツジやシロサマニヨモギが蕾を膨らませ、コマクサや数は少ないながらもエゾタカネスミレやホソバイワベンケイが咲き始めていた。

「あっ、何か飛んだよっ」おばさんが叫んだ。遠くの岩の上にとまった小鳥にカメラを向けてシャッターを押している。「カヤクグリのようだけど・・・遠いなぁ」~高山のハイマツ帯に生育する夏鳥で黒岳周辺では何度か見ているが、なかなか近くでは撮らせてもらえない。

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お鉢平を囲む雪渓模様

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咲き始めのエゾツツジ

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咲き始めのシロサマニヨモギ

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エゾタカネスミレ

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ホソバイワベンケイ

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コマクサ
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カヤクグリ (おばさん撮影、大トリミング画像です)

美しい北鎮岳の雪渓模様を前方に見ながらゆっくりと下って行く。タカネオミナエシがもう少しで咲きそうであり~岩影を埋め尽くすイワウメやミネズオウ、コメバツガザクラ、そしてメアカンキンバイの群落・・・いよいよ大雪山の懐に入って来たと言う実感を覚えながらファインダーを覗く。

そんな高山植物群を堪能しながら、9時ちょうどに黒岳石室到着だ。早速、石室の人に赤石川の状況を聞いてみた。「まだ雪渓が残っていて皆さんそこを歩いていますよ」とのことである。ひと安心しながらザックを下し小休止だ。テントを回収している人達、縦走装備を担いで出発して行く人達等々、ここまで来ると「大雪山縦走」の雰囲気が満ち溢れている。

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美しい北鎮岳の雪渓模様を見ながら下って行く

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タカネオミナエシ

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イワウメ

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ミネズオウ

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コメバツガザクラ

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メアカンキンバイ

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右に黒岳石室を見て

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