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2016年10月15日(土)早朝、私達は定山渓ダム下園地へ向かった。ここは通常ゲート開門時間が午前9時だが紅葉シーズンとあって早くから開放された。混雑回避のためか登山者はゲートのすぐ先の第二駐車場へと導かれた。そこから登山口まで歩いて~スタートは8時10分。私達が一番乗りのようである。

入山ポストに届けを出して登山道に入って行く。ほどなくして道道小樽定山渓線の橋脚の下を通り~小さな沢を渡ってひと登り、再度橋脚の下を通り抜けて~やっと静かな登山道に入って行く。色づき始めた木々の葉を見ながら倒木を交わしたり、植物の果実などを楽しみながらのゆったりペース。進むにつれて段々秋の彩りが増して来て思わず立ち止まる。


登山口


倒木を交わしながら




段々秋の彩りは深みを増してきて


ミヤマアキノキリンソウ


フッキソウの果実


ルイヨウショウマの果実


オオカメノキの冬芽?


ツルシキミ


ミヤマガマズミの果実



小天狗岳は標高差約430mほど、距離にして約1.6kmで~比較的短時間で楽しめる山である。私達は主に秋の紅葉シーズンを狙いとして何度も登っている。体力的にも優しい山と言うこともあるのだが、この山の紅葉模様は私達を魅了していた。「ほらあっちが綺麗だよ」「良い感じだね~」濃い赤はやや少ないものの、どちらかと言うと黄色を主体としたグラデーションが広がっていた。

カランコロン、熊よけ鈴の音が小さく聞こえてきた。「今日は結構登って来るんだろうね」、風は弱く青空が広がる絶好の登山日和である。これから登って来る人達が続くことは容易に想像できた。









やがて急な階段をひと登り、岩塔基部を回り込んで一旦傾斜が緩んでほっとするのだが~その先にはまた急な階段が待っていた。急斜面を階段とジグを切って進んで行くのがこの山の特徴なのだが~階段と言っても朽ちた木々を鉄の杭で固定してあるだけのものである。その鉄の杭の頭が飛び出していて下山時には特に注意が必要なところだ。躓いたりすると転げ落ちて大けがになりかねない。ゆっくりと慎重に登って行く。


岩塔を回り込み






急な階段登り

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