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昨年、11年ぶりに再訪して4度目の登頂を果たした定山渓天狗岳。咲く花々の魅力に取りつかれた私達、「今年も行きたいね」そんな想いもあって~たまたま帯広のyamazさんやakamさん、そして札幌のymさんも一緒に登るという機会に恵まれた。

2016年6月12日午前6時20分、一番乗りで天狗小屋前をスタート。約2kmの林道歩きから始まった。登山口の手前で左側に進む林道があるが、間違って入る人も居るようで注意が必要だ。実際の登山口はその先を右カーブしてまわり切った左側にあり、「国有林 天狗岳入口」と書かれた標識を確認して登山道に入って行く。

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天狗小屋へ向かう道道95号線から見る定山渓天狗岳

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林道歩きから始まる

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この標識が登山口

【定山渓天狗岳に咲く花 その1】

約2kmの林道歩き~退屈と思われがちだが咲く花々や木々を見ながら歩くと結構楽しいものである。タニウツギの花がちょうど咲き始めていて淡いピンクがとても綺麗だった。札幌の山鼻地区で最初に採集されたことが和名の由来であるヤマハナソウ。いかにもユキノシタ科の植物と言う印象を受ける。バラ科の樹木であるウワミズザクラの花がちょうど咲き始めて良い感じだった。

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タニウツギ(スイカズラ科の落葉低木)

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ヤマハナソウ(ユキノシタ科)

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エゾキケマン(ケシ科)

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ウワミズザクラ(バラ科の落葉樹)

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サイハイラン(ラン科)

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カラマツソウ(キンポウゲ科)

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ハクサンチドリ(ラン科)

熊ノ沢の左岸急斜面に刻まれたトドマツ林を進む登山道は、陽射しが遮られてひんやりとした感じである。やがて沢に向かって下りると最初の渡渉である。水量が少ないので登山靴で問題無く渡ることが出来た。しばらくはこんな渡渉を何度も繰り返す。
今回のメンバーは花好きの人ばかりである。登山道脇に咲く花々を見て花談義に余念がない。私は最後尾からそんな花々にカメラを向けながら進んで行く。それ故に~今回のレポートは山行紹介と言うよりも、花紀行と言った方が相応しい内容になっている。

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トドマツ林を進む

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渡渉が始まった

【定山渓天狗岳に咲く花 その2】

この時期に定山渓天狗岳を彩る花々で一番目につくのはムラサキ科のタチカメバソウだ。まとまってつく小さくて可愛い花が、登山道の下から上まで延々と咲いていた。苦手なシダ植物であるがyamazさんに教えていただいたクジャクシダ、枝の広がりがクジャクの尾羽を思わせるのが和名の由来のようだ。
あちこちでオオバミゾホオズキが咲いていたが、沢を埋め尽くすように群落を為していた姿は圧巻だった。スイカズラ科のミヤマガマズミを見つけ~そして徳舜瞥岳でも見たナンブソウはほぼ終盤であった。

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淡いピンクのベニバナイチヤクソウ(イチヤクソウ科)

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シダ植物のクジャクシダ

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清流を埋め尽くすように群生するオオバミゾホオズキ(ゴマノハグサ科)

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ミヤマガマズミ(スイカズラ科の落葉低木)

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タチカメバソウ(ムラサキ科)
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ナンブソウ(メギ科)

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