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後続の登山者が次々と私達を追い抜いて行く。登山道脇の植物を観察しながら~時々振り返って展望を確認したり~私達のペースはいっこうに上がらない、上がる必要も無い。いつしか頂上を隠していた雲は消え去っていた。高度が上がるにつれて斜度が増して来る。足元に注意しながら慎重に登って行く、もう一息で頂上だ。

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雲が消えて頂上が見えてきた

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岩場を回り込み

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どんどん傾斜が増してきて

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もう一息で頂上だ

【アポイ岳に咲く花々 その5】

ウメバチソウ、あちこちで見かける花だが~ちょうど見頃を迎えていたのか、とても綺麗に咲いていた。「あっ、まだ咲いているよ」とおばさんの声、それはエゾマツムシソウでありアポイマンテマだった。もちろん盛りを過ぎているので「見事な」と言う感じではないが、この時期に見られた嬉しさはあった。ダイモンジソウもそろそろ終盤を迎えつつあった。


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ウメバチソウ

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エゾマツムシソウ

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アポイマンテマ

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ダイモンジソウ
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頂上手前の私的な展望ポイントからは吉田岳からピンネシリへと続く稜線が見えていた。さすがにその奥に位置する楽古岳の姿は無い。10時20分、アポイ岳の頂上に立った。入山ポストから3時間20分だった。頂上では大勢の人達が寛いでいた。私達も奥の方でザックを下して大休止。軽食を頬張り、水分補給をしながらゆったりと過ごす。さすがにこの時期になるとまとわりつくような虫の姿もほとんどない。

次から次へと登って来る人達と入れ替わるように、私達は下山を開始した。また雲が出始めてきたが影響はほとんど無かった。「わぁ、綺麗だよ~」先を進むおばさんが立ち止まって叫んでいた。手前を流れる雲の下に広がる海岸線、そして美しい海の色が目に飛び込んで来た。

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吉田岳からピンネシリへと続く稜線

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下山開始

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手前を流れる雲の下に見える海の色が美しい

【アポイ岳に咲く花々 その6】

最後になるが、この時期にこの山で見られる花の代表格であるヒダカミセバヤ。ちょうど咲き始めたところでまだ蕾のものも多かったが、その美しさにはやはり魅了される。葉の形状からアポイミセバヤとする見解もあるようだ。この花を目当てに次々と登って来る人達、あちこちで足を止めてカメラを向けていた。
四季折々に咲く花々を楽しめる山、「また来年も訪れたいなぁ~」私達はそんな想いを強く胸にしまいこんでアポイ岳を後にした。


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ヒダカミセバヤ
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コースタイム(含休憩時間)

入山ポスト 07:00  5合目 08:25-08:35  馬の背 09:15-09:25  頂上 10:20
頂上 10:40  馬の背 11:25  5合目 11:55  入山ポスト 13:05

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