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2015年7月24日午前8時、樽前山7合目ヒュッテ前に到着。さすがに平日とあって駐車場はまだ空いていた。それでも下山時にはほぼ満車状態だったから、この山の人気がわかると言うものだ。比較的手軽に登れて(もちろん天気次第だが)、しかも花々も沢山、展望はもちろん素晴らしい。週末には多くの登山者で賑わう山でもある。

早速装備を整えてスタート、午前8時30分。今回の行程は7合目ヒュッテ前の風不死岳への登山道へ入り~樽前山山麓の花々を愛でながら、分岐から風不死岳方面へ少し進んで、折り返して途中の分岐から932m峰をトラバース、外輪山へ出て東山ピークを経て7合目ヒュッテへ下山、距離的には約7kmほどである。

樹林帯を抜けて視界が広がる。「わぁ~すごいね」と広がる展望に歓声をあげるところだが、風不死岳や支笏湖は雲に遮られて見えない。いつもなら「晴れてくれ~」と願うのだが・・・この日の暑さを考えると、「このままで良いよ」と言いたくもなる~わがままなものだ。
登山道脇を彩るミヤマホツツジはちょうど咲き始めたところ、くるりと上にむかって曲がる花柱が可愛い。見頃を迎えつつあったのはユリ科のノギランだった。どちらもまだしばらくは楽しめそうである。


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風不死岳方面へ

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樽前山の裾野を行く

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ミヤマホツツジ
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ノギラン
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山裾を横切り、沢地形を進んで火山灰の登山道を登って行くと、風不死岳との分岐に到着。このまま真っ直ぐに進むと外輪山への登りとなる。「暑いぞ~」「休憩ね」そう言いながらザックを下しゴクゴクと水分補給だ。

「ふ~っ」とため息をつきながら額の汗を拭っていると、登って来た男性が「北海道あれこれさん?ニセイカウシュッペ山見ましたよ」と声をかけてくれた。「あ~そうです。ありがとうございます。」ほどなく奥様も登って来て「随分前から見てるんですよ」、「そうですか、ありがとうございます」とまたお礼を言う。今回は近々計画している大雪山の縦走に備えてのトレーニングも兼ねているとのこと。今日は西山~東山と周るそうだ。「風不死岳へ行くんですか?」と聞かれて、「いえ、私達は途中までです。お花を見たいものですから」そんな言葉を交わして外輪山へ向かうお二人と別れた。

何度か沢地形を越えながら風不死岳に向かって進んで行く。多少のアップダウンはあるものの大きな高度差は無いから、ゆったり散歩と言ったところだ。風不死岳の山頂部はやはり雲に覆われていた。


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沢地形を進み

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風不死岳への分岐

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風不死岳へ向かって進む

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さてこの時期に樽前山に咲く花々との出会い、その代表格はやはりタルマイソウ(イワブクロ)だろう。やや終盤のものが多かったが、それでもまだ綺麗に咲いているものも結構見られた。山麓から風不死岳側、外輪山といたるところで見ることが出来た。その数は本当に凄い、外輪山から火口原へ向かってウラジロタデと共に一面を埋め尽くす様なども圧巻でもある。
そして小さくネジバナが咲き始めであった。線形の葉にもちょっと注目しながらカメラを向けてみた。


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タルマイソウ(イワブクロ)
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タルマイソウ(白っぽい個体)

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ウラジロタデ

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ネジバナ

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