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「休憩しよう」、コルでザックを下して水分補給だ。ここまで登山口から約50分だった。尻別岳の登山道であるが、このところ毎年トレイルランが開催されているようであり、広く草刈りされていた。それだけに登る人も結構多いようで、登山口の入山ポストの記録でも前日の土曜日には多くの方々の記載があった。この日は私達が登山口一番乗りだったが、これから始まる急登で二人組の方に追い抜かれて山頂は二番乗り?だった。下山時には次から次へと登って来る人達とのすれ違いだった。

「ヨシ、行くぞっ」気合を込めて立ち上がった。標高差約300mの登りも始めはやや緩やかだ。コルの少し手前で尻別岳の山裾から羊蹄山が見えていたので~「こりゃあ、山頂から羊蹄山を思いっきり見れそうだね」と気持ちが高鳴るのだ。 が、、、登山道はどんどん傾斜を増して来て~急な階段を登り、滑りやすい足元をロープにつかまりながら、ゆっくりとゆっくりと慎重に登って行く。「滑るよ~」おばさんが叫ぶ、足元を見ると滑った跡が沢山あった。


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コルの少し手前で羊蹄山が見えていた。

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階段を登り

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ロープに掴まりながら・・・

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ウド

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ミミコウモリ

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ヒロハツリバナの果実

急斜面をゆっくりゆっくりと喘ぎながら登って行く。時々立ち止まり・・・ふと振り返ると南側にも雲が広がり始めていて~頂上への稜線に出た時には既にガスに包まれていた。

しかし、そんな稜線歩きがとても美しかった。登山道脇に咲くヤマハハコはまさしく旬、ミヤマアキノキリンソウが彩りを添えて~見下ろす急斜面にはヨツバヒヨドリ、そしてエゾゴマナが咲き誇る。普段はあまり撮らない花々だが(結構普通に見られるので)、このロケーションと相まって特段の美しさを感じてシャッターを押し続けた。


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もう一息で頂上への稜線へ

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振り返ると南側にも雲が広がっていた。

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ガスに包まれた山頂方面へ向かう

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登山道脇に咲くヤマハハコ

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ミヤマアキノキリンソウ

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ヨツバヒヨドリ

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エゾゴマナ


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