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少し下って樹林帯を抜けると視界が開ける地点がある。眼下に硫黄鉱山跡周辺を見る展望台(標高約920m)とも言える地点だ。ちょっとしたスペースになっているので休憩ポイントでもある。

「どうかな~」陽射しが遮られているとなかなか彩りが確認出来ない。「あっ、来るわよっ」「おっ、来た来た!」雲の切れ間から一気に日射しが降り注いだ。「あぁ~、良さそうだよ!やっぱり鉱山跡まで行こう」そう言いながらシャッターを押してふと見渡すと、おばさんはもう笹のトンネルを下り始めていた。鉱山跡まで距離にして約500m、標高差100mほどの下りとなる。

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展望が開けて眼下に硫黄鉱山跡を見る

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奥にワイスホルン

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笹のトンネルを下る

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どんどん下って行く

10時25分、硫黄鉱山跡に到着した。メインは硫黄川沿いの紅葉である。「良いね~」「あっちも綺麗よ~」付近を歩きながらじっくりとその彩りを満喫する。紅葉はちょうど見頃を迎えつつあり、まさしく錦秋の輝きと言ったところであった。小さなスペースを見つけてザックを下す。静寂に包まれる~風も無く降り注ぐ日射しを受けながら、、、まさしく紅葉三昧のひとときを過ごすこととなった。

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硫黄鉱山跡へ
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硫黄川沿いの紅葉

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    11枚の画像による硫黄鉱山跡の錦秋の輝きをスライドショーで    

「そろそろ戻ろうか」この先の大沼までは1kmほどの道のりである。沼めぐりを楽しむ人達はさらに大谷地、神仙沼、長沼まで足を延ばすのだろうが、私達はここで引き返すことにした。まだ堪能したい彩りがあったからである。

小イワオヌプリのコルを通過して、ニトヌプリ分岐を右へ進んで行く。固定ロープの張られた急な火山灰地を下って行くのだが、とにかく滑りやすい。ロープを補助にして慎重に下る。「おぉ~やっぱり見事だよ」「イワオヌプリから見えていたところよね」。急な斜面を下った地点はエゾノマルバシモツケの紅葉が一面を覆っていた。濃い色、淡い色~そして点在する大きな岩や緑のハイマツ、さらに周辺に展開する草紅葉とも相まって見事なグラデーションとなっていたのである。

五色温泉の散策路に戻って来た。陽射しをいっぱいに受けながら聳え立つニセコアンヌプリを見ながら、ニセコ紅葉散歩を終えた。午後0時45分、駐車場に到着。

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小イワオププリのコル付近にて

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エゾノマルバシモツケの紅葉

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奥にニトヌプリを見て

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五色温泉散策路からニセコアンヌプリを見る

コースタイムは省略します。

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GPSトラックによる今回のルートイメージ図

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