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私達の例年の大雪山スタートは、ほぼ銀泉台から赤岳、小泉岳、白雲岳避難小屋周辺であった。「たまには黒岳周辺も良いかもね」、この時期(7月初め)に黒岳に足を向けるのは初めてだった。「ウコンウツギの群生が凄いようだよ」ビジターセンターの情報を事前に確認していた。今までも黒岳のウコンウツギは見ているがやや時期が遅かったので、その群生の様子は何としても見たいと思っていた。それが今回の山行のメインテーマでもあった。

その情報通りに登山道脇を咲き始めたばかりのウコンウツギが彩り始めた。下って来た登山者に「綺麗ですよね~」と声をかけると、「まだまだこんなもんじゃありませんよ、上はもっと凄いですから」と言われる。やがて前方にうっすらとマネキ岩が見えて来た。「わぁ~」とおばさんが歓声をあげる。斜面を埋め尽くすウコンウツギの奥にマネキ岩が現れた。そして見下ろす斜面も一面のウコンウツギだ。「これだよ~」私も叫びながらシャッターを押す。眼下に雲海を配してウコンウツギが咲き乱れる。咲き始めたばかりのカラマツソウの背景もウコンウツギだ。

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ウコンウツギに囲まれた登山道を登る

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霧が消えて来てうっすらとマネキ岩が・・・

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手前にウコンウツギと奥にマネキ岩を見て

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ウコンウツギの群落に圧倒される

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ウコンウツギと眼下に雲海を見て

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咲き始めたばかりのカラマツソウと奥にウコンウツギ

すっかりウコンウツギに圧倒されながらも、、、足元に目を移すと~ここにもやはり咲き始めたばかりの花々が咲き揃う。ウズラバハクサンチドリ、トカチフウロ、、、そしてこの山では初めて見たクロユリである。気のせいもあるのかもしれないが、下界で見るクロユリよりも一段と清楚に感じた。数は少ないが北海道固有種のジンヨウキスミレも見られた。

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ウズラバハクサンチドリ                             トカチフウロ

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この山では初めて見たクロユリ
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ジンヨウキスミレ

9時30分、黒岳山頂に立った。登山口をスタートしてから、既に1時間50分経過していたが~まだ時間的に十分余裕があったのでコースタイムはほとんど気にしていなかった。山頂からはやや雲が流れているものの、見慣れた雄大な光景が広がった。数名の登山者が寛ぐ静かな山頂~私達もザックを下して軽食を頬張りながらのんびりと休憩する。

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左端に烏帽子岳、中央奥に白雲岳、右に北海岳

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北海岳と・・・手前に続く踏跡は黒岳石室へ向かう登山道

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凌雲岳 奥には雲に包まれた北鎮岳や愛別岳が・・・
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