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2014年10月12日、私達は定山渓ダム下園地に立った。ここには入口にゲートがあって開園時間は9時からなのだが、紅葉シーズンはもう少し早くからゲート開く。抜けるような青空~しかも周辺は見事な紅葉で覆われていた。「こりゃあ凄いな~」「久しぶりよね、こんなに綺麗なのは」。今回登る小天狗岳は3年ぶりである。短時間で登られるし紅葉も十分満喫することが出来る山だろう~と私達は思っている。

駐車場には次から次へと車がやって来た。そのほとんどはこの園地で紅葉狩りをする人達である。出発準備をしていると、山へ向かう人達もやって来た。結局登山口をスタートしたのは3番目となった、午前8時50分。

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ダム下園地から小天狗岳方面を見る

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ダム下園地周辺の紅葉

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登山口

入山届けを済ませてすぐに樹林帯に入って行く。ほどなく道道小樽定山渓線の橋脚の下を通り~小さな沢を渡ってひと登り、再度橋脚の下を通り抜けて~何度か大きな倒木を交わしながらジグザグと登って行くことになる。あのダム下園地から見えていた見事な紅葉の真っただ中を歩くことになるのだから、登る前からそれは容易に想像出来たことではあったが、歓声の連続であった。急斜面の登りも、立ち止まり~見上げて~「わぁ~」と叫びながらカメラを構える。辛い登りも忘れさせてくれる彩りがファインダーの中に飛び込んで来る。

この日は快晴無風、まさに小春日和の山登り~そして紅葉狩りとなった。急な登りも一旦なだらかな尾根上にでてほっと一息、ここで水分補給をしてこれからの登りに備える。そんななだらかな登山道もすぐに急斜面の登りとなり、ひと汗もふた汗もかくことになる。やがて前方に岩塔が見えて来て、その基部を回り込むと~紅葉トンネルの中に身を置くことになる。

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岩塔基部へ向かっての登り

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岩塔基部を回り込む

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まるで紅葉トンネルだ

「綺麗~! ほらあそこ見てっ」「おぉ~眩しいくらいだね」、周辺を包み込む紅葉に強い陽射しが降り注ぎ一段と輝きが増す。「錦秋」と呼ぶに相応しい情景が私達を包み込んだ。「あれは~コシアブラかしら?」淡い黄色の葉がとても印象的であった。

小天狗岳は標高差445m、ガイドブックでは登り1時間20分、下り40分程度の初級の山となっている。しかし天狗と呼ばれるだけに~斜面を一気に登って山頂へと言う感じだ。つづら折りの狭い登山道、急斜面には以前は木製の階段がつけられていたが、今はそれを支えていた鉄杭が残っているだけだ。注意喚起で白いペンキが塗られているが、これに躓くと大けがをする恐れがある。特に下山時には十分な注意が必要だ。

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急な登りが続く

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コシアブラだろうか、淡い黄色の葉が印象的だった

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