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登山道はやや方向を変えて~正面に伊達紋別岳山頂を見ながらやや下って行く。次の小さなポコの手前付近が9合目、ポコを交わし気味に通過して山頂手前のコルに向かってまた下る。このあたりはシラネアオイがとても綺麗なところだが、残念ながらまだほとんど蕾状態であった。あの鮮やかな花々を見るのはやはりもう少し先だろう。
コルからは山頂に向かって最後の登り・・・と思って登りきると~更にその先に山頂部が待っている。

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右奥の山頂を見ながら

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9合目

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今回の山行で見たスミレの中で、一番輝いていたのがアイヌタチツボスミレだった。ちょっと見た目にはタチツボスミレと似ているが、唇弁の距がやや長く白色、側花弁内側に白い毛が蜜にあることで見分けがつく。ちょうど見頃だったのかあちこちに塊となって咲いているのも見受けられた。
シラネアオイは尾根の登りと山頂手前で、開花していた綺麗な株を見かける程度であった。それでも白花も見られた。この山路を飾るように咲き誇るのが待ち遠しいところでもあるが、、、私達はそれを見に又登ることは無いだろう。

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アイヌタチツボスミレ
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シラネアオイ

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シラネアオイの白花

10時10分、数名の人達が寛ぐ伊達紋別岳山頂に立った。この日のように大勢の登山者が訪れる比較的狭い山頂では、あまり長く滞在している人は少ない。次の賑わいを待って展望を確認して水分補給をして軽食を頬張り~入れ替わるように下山して行く。

それでも山頂から広がる展望には皆歓声をあげる。徳舜瞥山やホロホロ山、オロフレ山等は手前の山々に阻まれ気味であり、札幌近郊の山々はやや遠い印象であるが、登りきって正面に見る洞爺湖を囲むように連なる山々の美しさは群を抜いている。この時期のまだ雪を抱いた羊蹄山やニセコ連峰が際立って見えるのも嬉しい。

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伊達紋別岳山頂へ

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洞爺湖を中心に有珠山、昭和新山、奥にニセコ連峰や羊蹄山が美しい
画像クリックで幅1024ピクセルの画像表示

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左に徳舜瞥山、ホロホロ山  中央にオロフレ山を見る

山頂滞在時間10分間、私達も下山を開始した。この頃になって来ると次から次へと登山者がやって来る。何度も何度もすれ違いながら「こんにちは~」「どうも~」「ありがとうございます」声を掛け合いながら下って行く。

12時10分、入山ポストに下山時間を記入して~太陽の園の桜に包まれながら駐車場へ! 「お疲れさま~」「ハイ、ご苦労さん」装備を解いて帰路への準備をしていたその時、下山して来たお子さん連れの若いご夫婦に声をかけられた。「あの~いつもHP見ていてます」「あっ、そうですか~どうもありがとうございます」、、、「どちらからですか?」「札幌からです」「あぁ~じゃあ同じですね」「アポイ岳が良いですよ」「今日は出発が遅くなったもので・・・」。アポイ岳の花情報等を話して「それじゃあ、これからも宜しくお願いします」「HP楽しみにしてます」 

私達は~絶好の天気に恵まれたこの日の山行に満足しながら札幌への帰路についた。

追伸:先のレポートで「ガンバレ岩」と書かれた岩の裏側であるが・・・「マタキテ」と書かれていた。何となくウィットに富んだひと言に癒された下山時での出会い?だった。

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コースタイム(含む写真撮影&休憩時間) あまり参考になりません
登山口(入山ポスト) 07:35  7合目 08:55  伊達紋別岳 10:10-10:20  7合目 11:05  登山口(入山ポスト) 12:10 

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