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ここまで見られた花々を追加しておくと・・・ツバメオモトとシラネアオイがちょうど咲き始めたところであった。特にシラネアオイが美しく~ちょっと白っぽい個体も確認出来た。これからもっと沢山咲いて登山道を彩ることだろう。

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ツバメオモト

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シラネアオイはちょうど咲き始めたところだった
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ちょっと白っぽい個体

休憩していると後に続いていた団体さんがやって来た。入れ替わるようにして私達は半面山に向かう。鴬谷付近からは沢から吹き上げる冷たい強風がゴーゴーと音をたてて通り抜けていた。「ちょっと寒いくらい」「本当だね、、、でもここを交わすときっと風がおさまるから」そんな私の予想は的中した。

鴬谷から半面山までは距離にして約1.1km、標高差は約270mである。右側がスッパリと切れ落ちた細い登山道、ダケカンバの間から屏風岩、夫婦岩が見えて来るが足元だけは要注意だ。ややトリッキーな登りもクリアしながらゆっくりと登って、09時05分に半面山に到着である。そこは十勝連峰と大雪の山々のまさに展望台だった。

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右側が切れ落ちた登山道を行く

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屏風岩が見えてきて

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夫婦岩を望む

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十勝連峰と大雪の山々
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半面山からは一旦少し下り、まだ雪に覆われた熊ノ沼の縁を通り雲峰山とのコルへ立つ。ここから標高差215mほどの登りが始まるのだが・・・ここが今回の行程の二つ目のポイントだった。残雪に覆われた急斜面の登りは思いのほか辛いものであった。雪はほぼ腐った状態でアイゼンは必要なかったが、ここまでの長い行程から来る疲れもある。時折足元をすくわれながら一歩一歩と俯き加減に登って行く。
「あっ、あれは・・・日高の山じゃないか!」私は斜面の奥に見える山々を指差した。

屏風岩とのコルに向かって登る先行者のトレースは、途中から真っ直ぐに雲峰山のピークへと向かい~軽い笹漕ぎで登山道と合流してひと登りで雲峰山に到着だ、10時ちょうど。

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雲峰山に向かって雪渓を行く

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屏風岩とのコルに向かって・・・ここの登りは辛かった

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奥に日高の山々が見えた
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雲峰山のピークに立つと目の前には息を飲むような光景が広がった。芦別岳山頂部が毅然として聳え立ち~その決して安易には寄せ付けない迫力に圧倒される。目を転じると北尾根が一望だ、連なる岩峰そしてキレット~Xルンゼもハッキリと確認出来る。屏風岩の奥には富良野盆地が広がり十勝連峰を始めとする山々、もうここまで来ただけでも十分な展望を満喫することが出来たのである。
しかし・・・まだ芦別岳の山頂が待っている、この日の私達にはここで撤退する選択肢は無かった。

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雲峰山から見る芦別岳

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北尾根が一望だ

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Xルンゼもハッキリと確認出来る
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屏風岩の奥に広がる富良野盆地

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