title

幌満お花畑への分岐を右へ分けて、岩場をぐんぐんと~いやゆっくりと登って行く。大きな岩にペンキで書かれた九合目を過ぎ~更に登って山頂が近づく頃に、いつもカメラを向けるポイントがある。アポイ岳から吉田岳へ連なる日高の山らしい細い稜線と奥にピンネシリが見えていた。

さてそんな岩場に咲く花々だが、、、なかなか咲いている時期に巡りあわなかったヒダカトウヒレンが今回は下山時に開花株を見つけることができた。「無いよ~~~」と目を凝らしたエゾコゴメグサ~これも下山時にやっと見つけた。ここのはとても小さくてマクロレンズでやっと撮影出来た。モイワシャジンはやや終盤、ウメバチソウは見頃、数は少ないもののエゾマツムシソウも咲いていた。

そしてお目当てのチシマセンブリ、花は1cmほどと小さいのだが~マクロレンズやルーペ等で良く見ると宝石のような輝きがある。ただこの花の全体像?は奥行があって~ひとつひとつの花が小さく~しかもポツポツと順に開花するので~撮影するのに適した?個体を見つけるのが大変だ。「これが良いかも~」「いやこっちだ」と右往左往しながらも、「良い花」?を見つけて思わず微笑む。

1

2

3
アポイ岳から吉田岳へ連なる稜線  奥にピンネシリ

4 5
ヒダカトウヒレン エゾコゴメグサ

6 7
モイワシャジン ウメバチソウ

8
エゾマツムシソウ

9
ホツツジ

10
チシマセンブリ(リンドウ科)
11

12

午前10時20分、アポイ岳の山頂に立った。登り始めてから3時間30分だった、まあ「このペース」にしては上出来のところかもしれない。山頂に居た方々は「ご苦労さまです」とあいさつを交わして私達と入れ替わり下山を始めた。貸切の山頂になったのだが・・・小雨が降ったり止んだりの繰り返し。「こりゃあちょっと落ち着かないね」軽食を頬張り水分補給をして~ザックカバーを装着してすぐに下山を開始した。

「こんにちは~」どんどん登って来る人達とすれ違う、お盆も重なってファミリーで来られている方々も多い。「ヨシッ、ここはショートカットだ」などと子供の方が元気が良い。
稜線に押し寄せる雲と、眼下に海岸線を見てゆっくりと下って行く。振り返ると雲が押し寄せるアポイ岳山頂部が見えていた。再度花々を愛でながらそして撮り直しながら・・・登山口には午後1時30分到着。「今回も6時間以上のアポイ岳になったわね」おばさんは笑いながらそう言った。

13

14
稜線に押し寄せる雲と・・・眼下に海岸線を見て下山

15
雲が押し寄せるアポイ岳山頂方面を振り返る

追記:アポイ岳で見たチシマセンブリ、今回は下山後にアポイ岳山麓でも偶然見る事が出来た。「凄い大株ね~これは・・・」、そして付近を歩くと何と白花品を見ることが出来た。品種シロバナチシマセンブリと言うようである。こちらは清楚な美しさがとても際立って見えた。

16
大株のチシマセンブリ

17
シロバナチシマセンブリ
18

登山ものがたりへ HOME