title

やっとガスで霞む山頂部が見えて来た。最後は大きな岩を乗り越えて山頂に立つ、10時45分。数名の方々が寛いでいた山頂、標識を撮影してすぐに直下へ移動してザックを下した。もし、万が一ガスが途切れたら、、、徳舜瞥山のあの尖った山頂部が見えたら、、、そんなシャッターチャンスを逃すまいとの微かな期待を寄せて・・・

1
山頂部が目の前に迫る

2

3

4
ミヤマアキノキリンソウ
画像クリックでもう一枚
5
イワベンケイの果実(おばさん撮影)

私達の期待は敢無く打ち砕かれ?・・・ガスは時折前方にほんの一部の視界を開くだけで・・・私達はあきらめて下山を開始した。「まあ、以前に見ているからね」と自分達を慰めながら。「でも、アポイ岳でも何も見えなかったわよね。これで2山連続」、「晴れ男さんにでもお願いするしかないかな?」私達はちょっと自虐的に?なりながら徳舜瞥山に戻り始めた。

見えてきそうで、見えないガスに包まれた縦走路、往路で出会った二人連れの方が戻って来た。私達とは逆でホロホロ山から登ったのであろう。「やっぱり見えませんね~」「ダメでしたね」、お互いにもうあきらめた口調になっていた。

このままではちょっと寂しいので、2003年6月にホロホロ山山頂直下から撮影した「徳舜瞥山」をこちらから

6
ホロホロ山から徳舜瞥山方面を見るが・・・

7
コルへ向かって下る

8
見えてきそうで見えない・・・

9
徳舜瞥山へ

「花と蝶」、森進一の歌のことでは無い。今回は登山道脇に沢山咲くアザミに群れる蝶をよく見かけた。「こっちにとまって」とおばさんがカメラを向ける。やっととまってくれて~羽を広げた瞬間を待つ。

アサギマダラのような色合いの蝶には初めて出会ったと思う。思うと言うのは普段ほとんど意識して見ていないからである。そんな私達が意識するほど沢山の蝶が舞っていたのである。蝶に対してはほとんど知識が無いので帰宅してからネットで調べた。間違っているかもしれない。

10
キアゲハ(おばさん撮影)

11
ウラギンヒョウモン(おばさん撮影)

12
アサギマダラ(おばさん撮影)
画像クリックでもう一枚

13
ミヤマカラスアゲハ(おばさん撮影)
画像クリックでもう一枚

今回の狙い目のもうひとつの花、それはアリドオシランだった。昨年もこの山で見ていたがやや終盤だった。今年も他の場所で見てはいたが、もうひとつ自分なりの写真が撮れていなかった。「これは最高ね」「これはロケーションと言い、花姿と言い、申し分ないね」、ザックを下してレンズを交換してじっくりとファインダーを覗く。「良いな~」私はそう呟きながらシャッターを押した。

13時50分、登山口に到着。なんとなく後ろ髪をひかれる思いだったのだが、思い切って振り返ってみる。徳舜瞥山の山頂部が見えていた。
「あぁ~~~」「やっぱりね」

14
アリドオシラン
15

16
登山口で振り返ると・・・

コースタイム(含休憩時間)
登山口(5合目) 07:20  7合目 08:20  9合目 09:10  徳舜瞥山 09:40-10:00  ホロホロ山 10:45-11:00  徳舜瞥山 11:40-11:50  7合目 12:55  登山口 13:50

登山ものがたりへ HOME