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前週に上ホロカメットク山に登り、眼下に三段山を見ながら「次はあれかな」「そうね、夏山としては登っていないし~」と決めていた。三段山は冬の山岳スキーのメッカである。私達も何度かその美しさと素晴らしい雪質を堪能していた。しかし夏山として登るのは今回が初めてである。前日の夕刻に周辺の写真を撮りたくて、十勝岳の登山口でもある望岳台に行った。夕日を浴びた十勝岳、その右に三段山が見えて・・・裾野には紅葉の輝きが目立っていた。

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夕日に染まる十勝岳と右に三段山 (望岳台にて)

2013年10月5日朝、白銀荘キャンプ場前の駐車場に到着。この時期の十勝岳温泉前や望岳台のような喧騒は無い。三段山へ向かって先行する単独の男性を横目に、私達はゆっくりと装備を整えた。クッキリ青空では無いものの、高曇りの空からは日射しを十分に感じる。しかも風が無いから、なんとなくのどかな気持ちにもなる。十勝岳へ向かう単独の男性、そして三段山へ向かう単独の女性・・・私達もその後に続いて~午前7時20分登山口を出発した。

キャンプ場を横切って急な法面の階段を登り、小さな「三段山へ 3.3km」の標識を見て笹に囲まれた登山道に入って行く。

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入山ポストのある登山口

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キャンプ場を横切って

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登山道へ

背丈ほどもあるチシマ笹に囲まれた登山道は、しっかりと笹刈りされていて問題は無い。周辺の紅葉を目にしながら一段目の登りとなる。「このあたりをスキーで登ったんだね」「結構きつかったわ」そんな雪山行の話しをしながらが登って行く。
一段目を登りきると、アカエゾマツの樹林に入って行く。「ここはモンスターよね」冬には雪化粧したアカエゾマツの美しいモンスターに包み込まれるところである。
「わぁ~ほら、白いわよ」おばさんが叫んだ。2段目の登りにかかる手前でちょっと視界が開けた地点、遠くに雪化粧した旭岳が見えていたのだ。コントラストが違いすぎるので紅葉と白い雪のコラボとまではいかなかったが、冠雪している様子はハッキリと見えていた。

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チシマ笹の刈分け道

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登って来た方向を振り返る

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アカエゾマツの樹林の中を
画像クリックで、冬の三段山から「アカエゾマツのモンスターに囲まれて」画像表示

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遠く冠雪した旭岳

やがて二段目への登りの始まりだ。急なところには階段がつけられていて、少しだけロープが固定されているところもある。足元に注意しながらゆっくりと俯きながら登って行く。笹に囲まれた登山道も、標高1300mを越えるころにはハイマツトンネルとなる。視界が開けないだけに単調な登りが続く。休憩ポイントは何処にしようか・・・出来れば視界の良いところでと思うのだが、結局は途中でちょっとしゃがみ込みながら水分補給、「暑いわね」無風で薄日が射し込む登山道~この時期としては暑いくらいである。

標高1350mを過ぎたあたりで、やっと視界が開けた。

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二段目への階段登り

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ハイマツのトンネル

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やっと視界が開けて

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