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暴風雪、強風、そして雨、、、とても山へ向かう気になれない。それでも日々トレーニング?は欠かさずに、注意深く天気予報を見る毎日が続いていた。「明日は良いぞ!」支笏湖周辺の天気が良さそうである。「オコタンペ山に決定だなっ」オコタンペ山には過去3回登っていた。いづれも山スキーでの登頂だったが、天気には恵まれず山頂からのスッキリとした展望を得られていなかった。

2013年03月17日早朝に札幌を出発、支笏湖方面に向かって国道453号線を進む。オコタン分岐の支笏湖側の除雪されたスペースに駐車して、冬季間は除雪されていないオコタンペ湖への道道のゲート前を8時05分スタート。昨年は漁岳林道から入って880mピークから北東に延びる尾根にとりついて山頂へ向かうルートだったが、今回はオコタン分岐から道道を進んで、880mピークから南東に延びる尾根に取り付くルートとした。

前方にはちょっと雲が流れているものの、朝の日差しを受けながら進んで行く。「今日は大丈夫よね」おばさんの声に、「これなら大展望だよっ」と私は自信なさそうに答える。うっすらとしたトレースは残っていたが、このところの気温上昇で雪が締まっていてアルミワカンでのラッセルはほとんど苦にならない。先頭を交代しながら淡々と道道を進んで行く。
スタートしてから約1.5kmほどの地点から尾根に取り付いた。尾根へ向かっての斜面は急である。「こんなところ良く山スキーで登ったね」私達は過去2回、ここを山スキーで登っていた。しかし、北東尾根についても言える事だが〜この山は私達にとってはワカン向きだと言える。

もう先行トレースは無い〜おばさんが先頭で登って行く、雪崩止めフェンスの間を通り抜け〜途中から先頭を交代して木々の間をジグを切りながらどんどん登って行くのだが〜高度差100mの急斜面はかなりキツイ。

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オコタン分岐ゲート前

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尾根取付き地点

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尾根上へ向かって急斜面を登る
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それでも取付きから約20分で尾根上に出た。ミネラルドリンクを飲み干しながら汗を拭う。「この方向よねっ」、おばさんはそう言いながら広い尾根を歩き始めた。青空が一段と広がって来るのを感じながら、真っ白な尾根上に自分達のトレースを刻んで行く。振り返ると紋別岳やイチャンコッペ山、そして前回山頂手前で撤退した幌平山が美しい。

今回の行程は距離にして片道約2.5km、標高差410mである。そのうち約1.5kmは標高差100mほどのなだらかな道道を歩くから、実際に山登り?の部分は距離にして約1kmほどで標高差は310mほどの山行となる。ポイントは2カ所、尾根取付きの急斜面と山頂の雪庇部分の通過であろう。

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もうすぐ尾根上へ

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広い尾根を行く

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振り返ると〜紋別岳、イチャンコッペ山、幌平山が美しい

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880mピークはその南側を巻いて、北東尾根ルートが合流するコルに出た。前方には真っ白な山頂部が見えて来て思わず「おお〜見えて来たぞ」と叫んでしまう〜気持ちが高ぶる地点でもある、09時30分。左に逆光の恵庭岳を見ながら広い雪面を心地良く登って行く。
ここまで来ると山頂までは距離にして400m弱、標高差にして残り約120m程である。

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880mピークは南側を巻いて

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北東尾根ルートとの合流地点付近

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逆光の恵庭岳を見ながら尾根を行く

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雪庇の張り出す真っ白な山頂部が見えて来た

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恵庭岳

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