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8時40分、標高約1560mの見晴台へ到着した。「わぁ〜凄いねぇ」「お見事〜〜〜!」久しぶりの大展望に私達は歓声をあげた。「何という天気なんだ、無風快晴でしかもこの見通しの良さは・・・」私はあっけにとられながら広がる山々の際立つ輪郭に目を見張った。目の前に大きくどっしりと鎮座する表大雪の山々〜黒岳、赤岳、白雲岳、北鎮岳、愛別岳・・・それらはひとつの大きな山塊となって迫るのだ。まさしくここは「表大雪の展望台」だろう。更に大槍から小槍へと続く尾根の彼方には石狩連山がクッキリと見えていた。

ザックを下して水分補給、感嘆符を何個も付けたくなるような目の前の展望に圧倒されながら「これだから〜山はやめられない」私は声には出さずに呟いて?いた。

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表大雪の山々

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奥に見える石狩連峰〜ユニ石狩岳、音更山、石狩岳
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「そろそろ行こうか」「いよいよねっ」おばさんがちょっと緊張しながら言う。今回の山行での一番の難所、大きな雪渓トラバースが待っているのだ。奥に大槍を見ながら目の前に立ちはだかる1742mコブに向かって進んで行く。このコブは北側の斜面を巻いて行く。奥に待ち構える?雪渓にちょっと不安を抱きながらも〜登山道周辺の花々に目を向ける。

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目の前の1742mコブに向かって   奥には大槍が見える

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北側斜面を巻いて進む

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咲き始めたばかりのツバメオモト

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こちらも咲き始めのサンカヨウ

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アイヌタチツボスミレ

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コヨウラクツツジ

いよいよ目の前に雪渓が・・・「慎重になっ」私の声に頷きながら〜おばさんは第一歩を踏み出す。見下ろす雪渓は沢の奥深くまで落ち込んでいる。先行ステップを慎重に辿りながら最初の雪渓を通過、短いながらも一番緊張を強いられた雪渓だった。一旦夏道となるものの〜ほどなくまた次の雪渓が待っている。大きな雪渓を二つ〜慎重に通過すると目の前に大槍を見てコルに降り立つ。「ふぅ〜」緊張から解放されてザックを下して小休止。やっと〜周囲に咲く花々に目を移しながらカメラを向ける。

今回の雪渓通過では特にアイゼンは使用しなかったが、早い時間帯や気温が下がった時などは一部凍っている場所もあるかもしれない。とにかく十分な注意が必要な個所である。

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最初の雪渓は短いながらも一番緊張を強いられた

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一旦夏道となるが・・・

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二つ目の大きな雪渓

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まだ続く・・・三つ目の雪渓

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目の前に大槍を見て

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ミヤマキンポウゲ

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チングルマ

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キバナノコマノツメ

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