title

8合目の標識を見ると~小さくジグを切りながらいよいよ傾斜は急になり、左に山頂部から落ち込む雪崩斜面を見ながら登って行く。ほどなく草付きの急斜面となり~固定ロープの張られた登山道をひと登りで9合目、そして更に急斜面が続く。慎重に~固定ロープを補助にしながら、足場をしっかりと確認して登って行く。「気をつけろ~」私の声におばさんは頷きながら歩を進める。今回の山行の二つ目のポイントであるこの地点、距離的には短いが登りでも下りでも十分な注意が必要である。

1
左に雪崩斜面を見て

2
草付きの急斜面となり

3
固定ロープを補助にして
4

二つ目のポイントをクリアすると山頂はもう目の前だ。なだらかな笹の刈分け路を少し進むとあっけなく山頂に到着だ、9時30分。登り始めてから迂回路経由で1時間40分だった。山頂標識はちょっと可愛らしいものに替わっていた。
少し気温が上がっているせいなのか山頂からの遠望は霞んでいた。西側には大平山がうっすらと冠雪した姿を見せていた。

5

6

7
写万部山方面  右の小さな点は虫では無く飛んでいる猛禽類のようである。

8
左奥に霞む羊蹄山

9
寿都町方面

10
大平山

さすがに山頂まで来ると少し風も感じて寒いくらいだ。ひと通り撮影を済ませ、水分補給をしてすぐに下山開始。登りの途中で話しかけられたお二人が登って来た。「もう下山ですか」「えぇ~」「速いですね」、「今日はお声をかけていただいてありがとうございました」もう一度お礼を言って別れた。

眼下に尾根に刻まれた登山道を見ながら慎重に急斜面を下って行く。この地点では登って来る人達とのすれ違いも大変だ。本来は登り優先だが、ここではお互いに譲り合いながらである。「すみません、ありがとうございます」「どうぞ、気を付けて・・・」そんな言葉を交わしながら急斜面を下ってほっと一息。

「ちょっとクッキリして来たかな?」6合目で遠望をもう一度カメラにおさめる。急な尾根をどんどん下って行く、まだまだ登って来る人達とすれ違う。「まるでルビーみたい」登山道脇に木漏れ日を受けてツルリンドウの果実が輝いていた。10時50分、登山口に到着~駐車場はほぼ満車状態だった。

11
急斜面を下る

12

13
雪崩斜面末端の沢を埋め尽くす彩り

14
6合目からの遠望  羊蹄山とニセコ連峰が霞む

15
ルビーのような輝きが・・・

コースタイム(含休憩時間)
登山口 07:50  ブナ林コース迂回路経由 6合目 08:45  黒松内岳 09:30-09:40  6合目 10:10  登山口 10:50

登山ものがたりへ HOME