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黒岳石室から分岐の標識に導かれて北鎮岳方面へ向かう。いよいよ雲ノ平の紅葉散歩の始まりである。凌雲岳、北鎮岳、北海岳を見ながら広大な雲の平に刻まれた登山道を進んで行く。真っ赤に色づいたナナカマド、ウラシマツツジやクロマメノキ、そしてチングルマの白い果穂が揺れ~ハイマツの緑と相まって流れるようなグラデーションを奏でる。チングルマの葉がまだ色づき始めだったのがちょっと悔やまれた。

この時期ならではの果実の競演?もまた楽しい。クロマメノキ、ガンコウラン、コケモモ、そして今まであまり意識していなかったウラシマツツジの黒い果実も多く見られた。ポツリ、ポツリと咲くミヤマリンドウやイワギキョウが夏山シーズンの終盤を感じさせて物悲しい。

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黒岳石室から雲ノ平へ向かう

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クロマメノキの果実

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ガンコウランの果実

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コケモモの果実
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(おばさん撮影)

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ウラシマツツジの果実

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ミヤマリンドウ

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イワギキョウ

登山道がやや登りとなって、ナナカマドの林を抜けるとお鉢平展望台だ、9時30分。数名の人達が寛いでいたが、ほとんどはこれから北鎮岳方面へ向かう、大休止をする人はあまり居ない。
眼下には広大なお鉢平が広がっていた。とりあえずカメラにおさめてザックを下す。吹く風は冷たい、ミネラル補給をしながら見上げる空~雲ノ平を歩き始めた頃から雲が上空を覆って来ていた。それでも時折その雲の切れ間からは日射しが降り注ぐ。「どうするの?行くの?」この周辺でシマリスやナキウサギを撮影する予定のおばさんが問いかける。「う~ん、雲に包まれているようだけど・・・行って来るかな」私は立ち上がった。

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お鉢平
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幅1024ピクセルの「お鉢平パノラマ画像」表示はこちら

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