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2013年10月10日、久しぶりに全道的に快晴予報だった。倶知安町から五色温泉に向かって車を走らせる。ニセコ連峰が近づくにつれて何となくウキウキして来る。「今年はどうかしらね」「きっと綺麗だと思うよ」私はそんな予感がしていた。それはニセコ山系の紅葉のことである。このところ久しく~美しいニセコの紅葉には出会えていなかった。ぐんぐんと山肌が迫って来る、、、いつもの紅葉ポイントで車を止めた。「これって・・・」「もうお終いなの?」「それともこれから・・・」、山肌に秋の気配はあるもののどうもスッキリとしない~茶色っぽいのである。

ちょっと気落ちしながらも、今年6月に新築なった五色温泉インフォメーションセンター横の駐車場へ。早速装備を整え7時50分スタート、橋を渡って遊歩道を進んで行く。遊歩道脇の紅葉の彩りも見た目の鮮やかさは無い。登山口への石段を登り入山届けを済ませて・・・いよいよ急な階段登りから今回の行程はスタートする。帰路にこの階段を登って来た方が「129段」だったよ、と一緒に登っていた方に言っていたが~昔のこの地点の階段の大きな段差と比べると雲泥の差の歩きやすさである。それでもやっぱり息が上がる、、、ちょっと立ち止まり息を整えながらゆっくりと登って行く。

急な階段を登りきると灌木に囲まれたなだからな登山道となり、一旦視界が開けてニトヌプリが見えて来る。登山道脇にツルリンドウやツバメオモト、マイヅルソウの果実を見つけてカメラを向ける。

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遊歩道を進んで

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長い階段登り(入山ポストはこのすぐ手前にある)

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灌木のトンネルを進む

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視界が開けてニトヌプリが見えた

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ツルリンドウの果実
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ツバメオモトの果実
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マイヅルソウの果実

イワオヌプリ分岐から大沼方面を左に分けて、イワオヌプリへ向かって登って行く。天気はもちろん快晴無風、絶好の紅葉狩り日和ではあったが、、、「このあたりも紅葉が綺麗なんだけどなぁ」そう思いながら歩いていると、「昆布岳よ、雲海に昆布岳!」おばさんが叫んだ。振り返ると漂う薄い雲の上に昆布岳が浮かんでいた。「今日は展望狙いか」、私は苦笑しながらシャッターを押した。

大小の岩をかわしながら急な斜面を登って行く。広いクレーターの縁に出て~そのまま右回りで稜線を進むことにした。

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イワオヌプリへ向かう

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漂う薄い雲の奥に昆布岳が浮かんで見えた

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大小の岩をかわしながら登って行く

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クレーターの縁に出る

広いクレータを囲む稜線を登って行く、「抜けるような青空と広がる展望と・・・」そんなタイトルをつけたくなるような稜線歩きになった。登るにつれてぐんぐん視界が広がり、、、小イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ、岩内岳と連なる山々・・・「素晴らしい展望なんだけど・・・」

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右回りで稜線を進む

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手前に小イワオヌプリ、その奥にニトヌプリ、チセヌプリ、右奥は岩内岳

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