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山頂が近づくにつれて傾斜が増して、灌木に覆われた斜面となる。歩きやすいところを選びながらkusaさんが先行する。最後は背の低いダケカンバ林を抜けてミヤコザサに覆われた狭い山頂に立った。11時20分、登り始めてから2時間20分だった。

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灌木を交わしながら

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山頂へ

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チシマキンレイカ


オオミミナグサ?(おばさん撮影)


ツルキジムシロ

「ほらっ、見えてるよ〜」「二枚岳でしょう、あっちが観音岳」〜低いダケカンバの奥には見覚えのある山々が連なる。奥に小さく見えるのは三枚岳(1088m)だろう。「ここから二枚岳に向かうのは・・・きつそうだよね」「コルから標高差200m強の登りだけど・・・大きく見えるよね」私は地図を見ながら答えた。もちろん今回は二枚岳に向かうつもりは無い。

風の無い狭い山頂はとても暑かった。「少し下ってから昼食にしましょう」〜木々の無い草地まで10分ほど下った地点でザックを下した。「気持ちが良いね〜」「何時間もここに居たいくらいだ」心地よい風が吹き抜ける。
「お昼にしましょう」と言ってkusaさんが出したものは・・・なんとソーメンである。「さあ、食べましょう〜」「そう言えば以前ルチシ山でもご馳走になりましたよね」「重たいのに〜大変だったでしょう」、、、「お〜旨い」。まさしく絶品の味に全員舌鼓であった。

「あっ、あそこにとまったよっ」野鳥が囀りながら草地に下りて〜木の枝にとまる。「ほらっ、またとまった」どうやらお気に入りの場所のようである。おばさんがカメラを向ける〜「ビンズイかしらね」そう言ってシャッターを押した。登りの時に上空を舞っていた猛禽はこの野鳥を狙っていたのだろうか?


左に二枚岳(970.6m) その奥に1088mピーク 右端が観音岳
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ビンズイ(おばさん撮影)

肩の末端まで下ると、眼下に雲海が広がっていた。私は上部から離れてファインダーを覗いていたが、上空の薄い雲と青空の下に立った人達のシルエットがとても美しかった。肩からは〜咲き始めたヤマツツジに囲まれながら林道に向かって一気に下って行く。眼下に広がる雲海の下に、まるでゴルフ場かと思われるような牧場跡の緑が美しい。

笹が濃くなって来て樹林帯に入る、kusaさんが先行して下って行く。「ほらっ、あそこにテープが見える」おばさんが指を差す。ほぼどんぴしゃりで尾根取付き地点の林道に飛び出した、12時55分。「お疲れさまでした」「良い山だったよね〜」全員服装チェックをしながら(ダニ)〜「大丈夫!」と一安心! 沢に咲くクリンソウの輝きを目に焼き付けて帰路についた。


眼下に雲海を見て・・・
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ヤマツツジに囲まれながら下山
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クリンソウ

コースタイム(含休憩時間)
林道スタート地点(尾根取付き) 09:00  肩(標高約680m) 10:55  山頂 11:20-11:30  途中昼食 11:40-12:10  林道スタート地点 12:55

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