title

コマクサの撮影を終えて一旦下って行く。前方には大きな第三雪渓が目に飛び込んで来た。「こりゃあ、すごい大きいぞ」驚きながら見上げる雪渓・・・例年なら左側に登山道の一部が露出してそこを経由して登っていたが、、、今年は雪渓の右側を沢を巻くようにして登っている。標高差約150mほどの雪渓の急斜面を登って行く人々、途中で立ち止まり一息入れながらゆっくりと登って行く。私達もその先行ステップに導かれながら慎重に登る。
斜度があり〜見下ろすと高度感もたっぷり、時々雪面に足をとられそうになる。柔らかい雪の下に少し凍っている固い雪もある。ピッケルを持った単独の男性が追い抜いて行く。これだけ斜度があるとストックやピッケルがあった方が安心だろう。
立ち止まり・・・息を整えてまた登る〜そんな繰り返しでやっと第三雪渓を登り切った。

1
第三雪渓を見て

2
コケモモ

3
大きな第三雪渓が迫る  雪渓の右側を登って行く人達が見える

4

5
やっと第三雪渓を登り終え

第三雪渓から第四雪渓の間は束の間の夏道登山道となった。キバナシャクナゲやミネズオウ、咲き始めのエゾコザクラやジンヨウキスミレを楽しみながらしばしの休憩だ。

6
キバナシャクナゲ

7
ミネズオウ

8 9
エゾコザクラ                                        ジンヨウキスミレ

第四雪渓は第三雪渓ほどの規模ではないが、すっかり体力を消耗したあとの再びの雪渓登りだけにこたえる。ここも登山道は完全に雪に埋まっていたので、花々を楽しむことは無い。ただひたすら俯き加減で登って行くのだ。やっと登り切って平坦な砂れき地に出た。
さあ〜いよいよ始まりだ、大雪山花紀行である。8時40分、赤岳山頂に立った。登り始めてから2時間55分、さすがにあまり花が無いと私達の鈍足でも早いものである。

10
第四雪渓

11

12
やっと登り切り・・・

13
平坦な砂れき地を赤岳山頂に向かって  奥に北鎮岳と凌雲岳が見えている

14
赤岳

登山ものがたりへ 次のページ HOME