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スタートしてから約2時間、私達の目の前に開けた斜面が広がった〜第二斜面(上の壁)である。「綺麗ね〜〜〜、ここよね〜」滑りはもちろんだが、この山での光景はここが一番好きだ。斜面直下の大きな木の下でザックを下した、少しゆっくりとこの光景に浸っていたかったからである。ミネラルドリンクを飲み干しながら壁を見上げると、単独のテレマーカーさんが気持ちよさそうに滑っていた。そして傾斜が緩んだ地点でまた登って行く。どうやらここの滑りを楽しみに来た人のようである。ちなみにこの人は私達が下山時にもまだこの斜面を登って来ていた。 きっとパウダー三昧の世界を何度も味わっていたのだろう。

一息ついて〜青空をいっぱい受けながら真っ白な雪面を登って行く。振り返ると札幌市街が一望である。この日は奥に白い雪雲が広がっていて見えなかったが、くっきりと晴れていれば樺戸や増毛の山々も望まれる地点である。

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目の前に広がる第二斜面が美しい
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青空をいっぱい受けて・・・

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振り返ると札幌市街が一望だ(パノラマ)

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第二斜面も右側の林の中を登って行く、もちろん先行トレースに誘われて・・・・上空の抜けるような青空「真っ青よ〜〜〜」おばさんが叫びながら真っ白な斜面を進んで行く。雪化粧した木々も日差しを受けて輝く。「もっと木に雪がついていればね、、、」などと贅沢な言葉も出て来る。
第二斜面を登り切ってからの林間がまた美しい。前方に山頂直下の急斜面(第一斜面)を感じながら、雪化粧した木々に囲まれて進んで行く。後ろから男性二人組が近づいていた。

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第二斜面の右側を登る
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山頂直下の壁に向かって美しい林間を進む
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山頂直下も急斜面である。大きくジグを切って進むトレース、一段と雪深さを感じながら登って行く。途中で二人組の男性の一人に先を譲った。全く急ぐ必要も無いし、後ろにつかれるよりも気楽である。「もうすぐだよ」私の言葉におばさんは頷きながら登って行く。登り切った地点に単独のスノーボーダーがいた。私達は少し奥の大きな木の下を山頂とした。スタートしてから2時間45分だった。少し先に進んで手稲山を覗いたが残念ながら暗い雲の下だった。

軽食を頬張り水分補給して下山開始。と、何やら聞いたことのある鳥の鳴き声・・・「あっ、エナガちゃんよ〜ほらあそこの木に」、おばさんの指差す先にはエナガの群れが奥深い林を楽しそうに飛び回っていた。さすがにカメラをかまえる余裕は無い〜第一斜面は慎重に、、、第二斜面でちょっと滑りを楽しむ・・・深いパウダースノウは久々の感触だった。滑りで刻まれた深いトレースに入り込むとストンと落ち込む、、、「おおおっとぅ〜〜〜」つんのめりそうになりながら耐える。「気温が低いだけあって最高の雪質だなぁ」私は満足していた。最後の林道はまるでジェットコースター?だ、一気に滑りる。

12時25分、駐車地点に戻った。気温が低く上空に強風が吹いていたようだが、このルートではあまり影響も無く、寒さもほとんど感じない雪山行となった。

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山頂直下の壁を登る
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平坦な山頂部へ

コースタイム(含休憩時間)
駐車地点 08:25  第三斜面(下の壁)下 09:45  第二斜面(上の壁)下 10:25  山頂 11:10-11:30  駐車地点 12:25

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