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9月1日に今年の目標の山である羅臼岳に登ってから、しばらく山のお休みモードが続いていた。別に体力的な問題では無く、とにかく毎日のように続く暑さにすっかり嫌気がさしていたのである。びっしょり汗をかきながら炎天下の山を歩くのは避けたい気持ちが優先した。

「でも〜そろそろ・・・」と狙いを定めた山が藻琴山だった。道東の屈斜路湖を囲む外輪山である。何度か付近を通ってはいたが、眺めるだけでまだ登ってはいなかった。標高はちょうど1000m、スカイライン遊歩道コースだと標高差は275m、距離にしても2km強の行程だ。「これくらいなら多少暑くても大丈夫だよ」

2012年9月15日、道東の広大な農地の奥に藻琴山が見えていた。「おぉ〜〜〜見えてるぞ」と言いながら車を路肩に寄せてシャッターを押した。午前7時前にはハイランド小清水725の駐車場に到着、眼下に押し寄せる雲海の奥に斜里岳や知床半島の山々が霞んでいた。「これは見事だねぇ〜〜〜この高度でこれだけの雲海が見られるなんて・・・」、あとはこの雲海に包まれる事無く山頂に立てれば言う事無しである。

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藻琴山

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ハイランド小清水725駐車場 左が展望台、右がトイレ

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押し寄せる雲海の奥に斜里岳、海別岳、羅臼岳が霞む

駐車場から階段を登ると、入山ポストのある登山道入口である。午前7時10分、この日も一番乗りのスタートだ。最初は背が低かったハイマツだが〜すぐに背丈を越える高さとなり、視界は遮られてしまう。ただ上空には青空が広がっていたので登山道は明るい。ほどなく8合目の標識を見る、山頂まで残り1700m。

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階段を登って

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登山道入口

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ハイマツに囲まれた登山道

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ハイマツとダケカンバやナナカマドに囲まれた登山道を登って行く。スタートしてから20分ほどで868m標高点の広場に到着した。ここには「ヒグマ注意」の看板と藻琴山の遊歩道案内図が設置されている。この地点でキャンプ場から「望岳台遊歩道」が合流している。距離にして2370mと書いてあるから、スカイライン遊歩道と組み合わて登るのも良いかもしれない。

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細いダケカンバに囲まれ

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ヤマハハコ(おばさん撮影)

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868m標高点

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