title

2012年10月27日早朝、快晴の空を見上げながら黒松内岳の登山口へ向かう林道に入った。登山口まで約5km、途中で綺麗な紅葉を見かけて車をとめてシャッターを押す。「今日は良いぞ〜」そう確信しながら登山口へ、先行者の車が1台とまっていた。

午前7時55分、登山口をスタート〜いきなりの急登ではあるが、何度も登っているだけにゆったりペースで1合目の標識を見る。ここから迂回路「ブナ林コース」へと入って行く。迂回路は1合目から3合目までの急登を回避出来ることもあるが、何と言ってもこの時期には美しいブナの紅葉を楽しめるコース(迂回路)でもある。

1
登山口へ向かう林道にて

2
登山口

3
急登で始まる

4

5
トドマツ林を進む

トドマツ林を抜けて、小さな沢を何度か渡るとジグを切りながらの登りとなり〜ブナの黄葉に包まれることになる。「ちょうど始まったところかな〜」、やや淡い黄色が目立つ。それでも秋の日射しを受けて輝く黄葉の中に、静かで穏やかな時が流れる。ツルシキミの果実と蕾を見つけてカメラを向けた。

6

7

8

9
ツルシキミの果実と蕾
10

11

12

やがて迂回路は登山道に合流して3合目、ここでちょっと小休止、水分を補給してそのまま急な尾根を登って行く。ブナの紅葉はちょうど見頃になっていた。つらい登りではあるが〜やや茶色っぽい黄葉と、落葉が始まる直前の赤みを帯びた紅葉に歓声をあげた。

この頃から上空に雲が流れ始めた。日射しが途切れるたびに紅葉が色あせる。「いやぁ〜これから気温が上がるにつれて、クッキリ青空になるよ、きっと・・・」この日の天気予報は晴れ、「全道的に青空の広がる秋の一日を楽しむことができるでしょう」、あくまでも平地の予報ではあるが、山でもきっと素晴らしい天気だろうと思っていた。この「思っていた」と言う表現から、これから展開される山行の模様を想像することは容易であろう。

標高520mで傾斜は緩んで(6合目)、木々の間から東側の尾根を覆う紅葉が目に飛び込んで来た。「おぉ〜〜〜」と叫びながらファインダーを覗く。

13
急な尾根を紅葉に包まれながら

14

15

16
東側の尾根を覆う紅葉

17
エゾオヤマリンドウ

登山ものがたりへ 次のページ HOME