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つい最近まで比較的寒い日々が続き、「今年は雪解けが遅いなぁ」と思っていたら一気に気温が上がり出し〜あちこちでスプリング・エフェメラル(春の妖精)の開花情報が聞かれ! さらに追い打ちをかけるよ うにこの時期としては異例の夏日まで記録。もう待てないとばかりに、私達は夏山モードに突入した。

2012年04月30日、私達は八剣山を目指した。今回は中央口からのスタートである。八剣山は私にとっては苦手な山である。高所恐怖症故にあの切れ落ちた岩稜脇の細い登山道は想像を絶するに余りある。何度か登 ってはいるが山頂に立っても落ち着かず、少し休憩してすぐに下山する。とにかく少しでも早く足元がしっかりと安定した場所に戻りたいためだ。そんな山に何度も登っているのは、そこに咲く花々に魅せられる からに他ならない。

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今回の狙いは中央口から南口コースとの合流地点までのエゾエンゴサクの群落である。でもせっかく登るのだからと山頂まで行く事にはしていた。午前9時30分、八剣山果樹園の中を抜けて中央口登山口から林間 に入って行く。

「咲いてるわよ」すぐに足元にエゾエンゴサクの絨毯が広がる。白花やホソバも結構咲いている。南口からの合流地点まで延々と続くエンゴサクロードだ。この日の目的の花との出会いに、 ザックを下して撮影モードに入る。それにしても・・・もちろん見事に咲いてはいるのだが、このところの暑さのせいか花はやや終盤にかかりつつあった。「ぎりぎり間に合ったね」そう言いながらシャッターを 押す。

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八剣山果樹園の中を通って登山口へ向かう

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中央口登山口

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足元にはエゾエンゴサクの絨毯が広がる
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白花

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エゾエンゴサクの中にエンレイソウが咲いていた

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