「恵庭岳なんかどうかしら」「そうだね、しばらく登っていないし〜」、「ツバメオモトとかシラネアオイとか・・・」〜私達にとって次に登る山を決めるポイントはその山域に咲く花々である。急峻な登りと広がる展望が魅力の恵庭岳は思いの他〜花の山でもある。 2012年6月1日午前7時30分、私達は恵庭岳登山口をスタート。すぐにおばさんは新緑の真っただ中に吸い込まれる。そんな写真が最初の一枚である。歩いているおばさんはそんな意識はあまりないかもしれないが、後ろからファインダーを覗く私にはお気に入りの一枚となった 。 ほどなく砂防ダムを右に見ながら涸沢を進みすぐに樹林帯に入って行く。「もう終わりかしらね」「う〜〜ん、これは終わりかけてるね、、、こっちも・・・」、足元にオオバキスミレ咲いていた。既に花は終盤を迎えていたが、登るにつれてまだ綺麗な花も見かけられた。「これなんか良いよね」等と言いながらしゃがみこみシャッターを押すいつもの私達の山行スタイル?が始まった。 |
登山口 |
オオバキスミレ |
5年ぶりの恵庭岳、記憶を辿りながら登って行く。登山口から30分弱ほどで過去の台風で木々がなぎ倒されてすっかり明るくなった場所に飛び出す。「うんうん、こんな場所があったよなぁ、ルート間違い無し」などと納得しながらおばさんの後を追う。 標高約480mで尾根に取り付く。ここから本格的な登りの始まりである。程なくロープの垂れ下がったちょっとした岩場をクリアして〜針葉樹、広葉樹の中を淡々と登って行く。登るにつれて〜期待していた花々に囲まれた。一面に咲くツバメオモト、そしてシラネアオイもまだまだ美しい。 |
尾根取付き地点 |
ちょっとした岩場もある |
樹林に囲まれた登山道 |
ツバメオモト |
シラネアオイ |
高度が上がるにつれて斜度が増して来る。広葉樹に囲まれた登山道を俯き加減に淡々と登って行く。 「あぁ〜良い天気だねぇ」予報では曇り午後から晴れであったが、案の定〜風も無く薄日の射す絶好の登山日和であった。「やっぱりだよ、曇りと言ってもきっと高曇り程度だと思っていたんだ」立ち止まり水分補給しながら私は呟いた。 |
一段と傾斜がきつくなって来る |
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