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馬の背では小学生の一団が休んでいた。11時45分〜ちょうど昼食時間である。私達は・・・そのまま休まずにアポイ岳山頂に向かって進んだ。登山道は一転して静けさに包まれた。岩場にはヒダカイワザクラが咲き始めていた、おばさんもゆっくりとカメラを向ける。
振り返ると馬の背には大勢の人達が見えていた。その奥に広がる様似海岸との光景が美しい。
     
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馬の背からアポイ岳を望む

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岩場に咲く花々にカメラを向ける

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馬の背方面を望む

8合目からは急な岩場の登りとなる。「やっぱりこの登りはキツイねぇ」まだあまり目立った花々は無いから、俯きながらゆっくりとひたすら登って行く。12時25分、アポイ岳の山頂に立った。

「えっ?2時間半じゃないか?」「そんなに速かった?」、、、「うん、9時55分スタートだから間違いないよっ」、このコースタイムは最近の私達にとっては考えられないものだった。「途中あまり休まなかったし〜いつもはもっと写真を撮りながらだからね」そう言いながらも、今回の装備を考えると(通常の夏山装備の他に、マクロレンズ、300mmの望遠レンズ等)、何となくまだ自分の体力に自信を持った瞬間だった。

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山頂では水分補給をして、すぐに吉田岳方面へ向かった。ほどなく〜視界が開けて前方に吉田岳へと続く稜線と奥にピンネシリが聳える。天気が良ければ南日高の山々も見える私の大好きなポイントだ。「もう終わりかけよね・・・」光を受けて寂しそうに佇むショウジョウバカマがあった。

ハイマツに囲まれた細い登山道を下り、立ちはだかる岩稜の西側を巻いて進んで行く。ヒダカイワザクラ、そして咲き始めたエゾキスミレが私達の足を止める。高い岩場にエゾキスミレの群落が見えていた。さっと撮影しておいて「帰りにゆっくりだね」そう言いながら進んで行くと足元にウラシマツツジの花を見つけた。

今回の私達の山頂は、吉田岳へ向かう稜線上の758m標高点南側コル手前付近である。静かな登山道脇で昼食にした。

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吉田岳、ピンネシリへと続く稜線を見て

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もう終わり・・・ショウジョウバカマ

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この岩稜の西側(左側)を巻いて進む

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ウラシマツツジの花

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この日の私達の山頂から吉田岳を見る

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