title

大雪山の夏山シーズンはまだ始まったばかり、残雪状況等気になるところだが〜その稜線に咲く花々は私達の心をとらえて離さない。層雲峡ビジターセンターの情報で残雪状況や開花情報をチェック。昨年は7月11日に登っていたが〜チョウノスケソウはほぼピークを越えていた。「このところ気温が上がっているから・・・」私達はすぐに山行の準備にとりかかった。

2012年6月28日、私達は層雲峡温泉に向かって車を走らせていた。カーラジオから民放アナウンサーのさりげない一言、「明日も全道的に晴れですが、午後から大雪山系付近でにわか雨が降るでしょう」。「えっ!」私は驚きの声をあげた、「よりによって大雪山系でなくても・・・明日でなくても・・・、しかしまあ〜にわか雨だと言うし〜あくまでも予報だから」。楽観的に考えることにして層雲峡駐車場で車中泊。

翌早朝に銀泉台に到着、平日ではあったが既に駐車場には数台の車がとまっていた。私達も早速装備を整え、2012年6月29日6時10分〜入山届けを提出して登山口に向かって行く。今回の行程は例年通り、赤岳〜小泉岳〜白雲岳避難小屋と回るもので、距離的には往復約14kmほどである。ポイントはまだたっぷりと雪が残っている雪渓越え、視界不良や天候悪化時の標高2000m前後の稜線歩きだろうか。

やがて赤岳登山口の標識を見て広い道路と別れ、ぐんぐんと登って行く。視界が開けて来てこれから越える雪渓が見えて来た。まだまだたっぷりと雪が残っている。定点観測のヒメイワショウブを一株だけ見つけてカメラにおさめた。

1
銀泉台

2

3

4
ヒメイワショウブ

第一花園付近はほぼ全面雪渓歩きだった。気温が上がっているので雪面は凍っていないが、やはり緊張のトラバースとなる。前方右手には北大雪の山々が霞んでいた。トラバースを終えて台地へ出ると〜雪解け水の流れる登山道を進む。そして第二花園へ、ここももちろん雪渓である。

5

6
第一花園付近の雪渓を行く

7

8
第二花園の雪渓を行く

7時45分、駒草平に到着。コマクサはちょうど咲き始め、あちこちにその可愛らしい姿が見えていた。キバナシオガマやタカネオミナエシはこれからと言ったところ。ここでは蝶の写真を撮っている男性がいた。ウスバキチョウを教えていただいて、「ほらそこに、、、飛んでいるでしょう〜」おばさんも何とかカメラにおさめたようだ。その写真はおばさんの写真ブログで!

9
駒草平

10
コマクサ
11
(おばさん撮影)

12
キバナシオガマ

121
ヒメイソツツジ(おばさん撮影)

第三雪渓、第四雪渓を越えて行く。まだ残雪が多く、雪渓尻に咲く花々はこれからと言ったところである。それでも、咲き始めのエゾコザクラやジンヨウキスミレ、エゾノハクサンイチゲ、そして見事なキバナシャクナゲの群落が迎えてくれた。

13
前方に第三雪渓を見ながら下って行く

14
第三雪渓を行く

15

16
キバナシャクナゲ(おばさん撮影)

17
第四雪渓を行く

18

登山ものがたりへ 次のページ HOME