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GW明けに天売島へ行くと言うサトシンさんに同行させていただくことにした。事前に天売島情報をチェック、イマイチ良くわからない天気予報を見ながら・・・5月6日午前8時30分発のフェリーに出航5分前に乗り込んだ。ギリギリセーフ! 
久しぶりの船旅、デッキに出て出航時の写真を撮っていると・・・間もなく大きな揺れが襲ってきた。何かに掴まっていないと立っていられないほどである。あわてて船室に戻って座り込む。「ちょっと怖いね〜」「まあ、1時間半の辛抱だから・・・」おばさんとそう言い合いながら横になった。フェリーは途中焼尻島へ寄ってから天売島へ向かう。

天売島が近づいて来てやっと少し揺れがおさまってきた。ほっとしてデッキに出て〜見えて来た島を見つめる。フェリーを下りると宿泊先のオロロン荘の迎えが来ていた。荷物を届けてもらうことにして、私達は天売島散策に歩き始めた。今回の狙いは海鳥を始めとする、島で見られる野鳥である。もちろん野に咲く花も気になっていた。
とりあえず情報収集と、「海の宇宙館」に寄った。ここで自然情報を聞いて、美しい写真を見ながら気持ちを高ぶらせる? 「ボートも予約しますか」翌朝6時から1時間半のボートによる海鳥ウォッチングを予約した。ただ、これは海の状況次第である。

ちょっと休憩したあと、私達は天売島のフットパスを歩き始めた。

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天売島へ

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天売港に到着したフェリー

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整備されたフットパス

良く整備されたフットパス、野鳥の囀りに包まれながら〜いよいよ散策の始まりだ。足元にはキバナノアマナやエゾエンゴサク・・・春の花々が咲いている。野鳥撮影に忙しいサトシンさんとおばさん、私はちょっと短い300ミリのレンズをつけたカメラと、標準レンズをつけたカメラの二刀流。時にはマクロレンズに交換しての花撮影だ。
ザゼンソウ〜黒紫色の仏炎苞と大きな葉、なかなか美しい個体にはめぐり合わないのだが、天売島では時期的にもちょうど良かったのか綺麗に咲いているものが多かった。しゃがみこみ写真を撮って・・・ふと見ると、なんと仏炎苞が緑色のザゼンソウを見つけた。アオザゼンソウと言うらしい。初めての出会いだった。

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キバナノアマナ

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エゾエンゴサク

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ナニワズ

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ザゼンソウ

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アオザゼンソウ

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ハイキンポウゲ

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エゾワサビ

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タチツボスミレ

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エゾノリュウキンカ

ひと通り散策を終えて宿泊先のオロロン荘に向かった。「あらっ・・・オオルリ?」何とオロロン荘のすぐ前で二羽のオオルリが木の枝にとまったり草叢におりたり・・・サトシンさんとおばさんはしばしカメラを向けた。「これなら宿の窓からでも撮れますね〜」私達はビックリしながら宿に入った。

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宿泊先オロロン荘の前で見たオオルリ(おばさん撮影)

オロロン荘はとても綺麗で、食事もおいしく快適だった。夜のウトウ観察を申込み部屋で小休止、夕食までの間に近くを散策。とにかく3日間、上げ膳据え膳の鳥見三昧の日々が始まった。

午後6時少し前にウトウ観察の迎えの車に乗り込んだ。さすがに日曜日の夜とあって私達3名と単独の男性だけだった。それほど強くは無いものの雨が降り続いていた。案内してくださる方の話しを聞きながら〜赤岩園地に到着。真っ暗な中を懐中電灯をつけて歩き出すと〜ほどなく、、、あちこちからバサバサバサと羽ばたきが聞こえ・・・沢山のウトウの飛び交う影が目の前を横切る(帰巣)、凄い迫力だ。「あっ、ほらっ、、、そこにいるよ」すぐ近くの巣穴周辺には沢山のウトウがいたのである。ちらっと見ただけでも目に入るのだから、その数は推して知るべしだ。

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帰巣したウトウ

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(おばさん撮影)

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