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山頂の南側は鉄の錨と祠がある岩場だ。ここにも「塩谷丸山」と書かれた標識が無造作におかれていた。先行していた人達がくつろいでいた。実際の山頂部よりも広くて南側の展望が大きく開けるため、こちらで休憩する人がほとんどである。上空には薄い雲が流れてはいたが、風は弱く日射しも感じられる。私達は遠藤山への縦走路側の岩場にザックをおろした。

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鉄の錨と祠がある

遠藤山への縦走路を見る、標識には3.4kmと書かれているが見た目はそれより遠く感じる。目の前には毛無山、右奥に見える山は大黒山だろうか。余市の海岸線と霞む積丹半島の山々が美しい〜いつも通り軽食を頬張り〜コーヒーを飲み干す。上空には青空が広がって来た「ポカポカ陽気ねぇ」「心地良いなぁ」。
次から次へと登って来る人達が続く。「凄い人ねぇ」「札幌近郊の熊騒動の影響かなぁ〜藻岩山には登れないから・・・近場の低山狙いの人が多いのかもしれないねぇ」

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遠藤山、於古発山を見ながら

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毛無山、右後方には大黒山

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余市の海岸線と奥に積丹半島の山々が霞む

10時45分、下山を開始した。眼下には淡いブルーの日本海〜そして忍路海岸付近が美しい。遠くポツンとヨットが白い帆を広げて浮かんでいるのが見えていた。
「どうぞ〜こんにちは〜」「あっ、どうもありがとうございます」狭い登山道ですれ違う・・・まだまだ多くの人達が登って来た。そして驚くことに〜圧倒的に若い人達が多かったのである。昨年までだったら中年以降の人達で賑わっていた筈なのだが・・・やはり「山ガール、山ボーイ」の影響なのだろうか。若さが満ち溢れていると登山道には違った意味での明るさがある。「すごいねぇ〜これは」私達はびっくりしながら下って行く。

「あっ」と小さく叫んでおばさんが突然立ち止まった。ドキッとしてその視線の先を追う〜なんとすぐ傍の木の枝にシマリスがピョコンと立っていた、まさに鉢合わせである。おばさんは反射的に?カメラのシャッターを押していた。シマリスは逃げない、何があったのかしばらく判断出来なかったのかもしれない。やっとその現状(目の前に人間が居る)に気付いて〜さっと藪の中に消えた。「ビックリしたわぁ〜」おばさんは笑いながら言った。

晩秋の気配を感じながら・・・「若さ」あり、「鉢合わせ」ありの山行となったのである。

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眼下に日本海を見ながら下山

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忍路の海岸線

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エゾシマリス(おばさん撮影)
     
コースタイム(含休憩時間)
塩谷駅前駐車場 08:15  登山口 08:40  塩谷丸山 10:10-10:45  登山口 12:00  塩谷駅前駐車場 12:20

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