title

アポイ岳の夏を歩くことにした。2011年8月6日、早朝のビジターセンター前は閑散としていた。夏休み中の土曜日とあってキャンプ場はそれなりの賑わいがあるようだ。
周囲にはガスが漂っていて山頂方面は見えない。「これならあまり暑くならないかも?」そんな安易な予想をしながら装備を整えて出発した、6時40分。樹林帯の静かな登山道を淡々と進んで行く、春のようなウキウキとした花々の彩りは無いものの、この時期ならではの落着きの感じる?花模様は私達のお気に入りだ。

1
ビジターセンター横をスタート

2
登山道入口

3

ハクサンシャクナゲはちょうど見頃だった、大きな花が一段と目につく。クルマユリが一輪だけ咲いていた、ネジバナを見つけた、どちらもおばさんお気に入りの花である、念いりにカメラを向ける。登山口周辺ではムラサキシキブを見ることが出来た。オオヤマサギソウはちょうど咲き始め、そして巨大な?エゾスズランが「これは凄いな〜」、、、しかし花はすっかり傷んでいた。綺麗な株を見つけてカメラにおさめる。

気温はどんどん上がってきているようで〜しかも湿度が高い、汗がほとばしる。まめに水分補給をしながら進んで行く。静かな登山道ではあったのだが、、、執拗に私達につきまとうもの?があった、アブである。相手が虫だけに無視しても?追い払っても、どこまでもどこまでも纏わりついて来る。彼らにとっては絶好の活動日和?なのだろう。

4
ハクサンシャクナゲ(おばさん撮影)

5
クルマユリ(おばさん撮影)

6
ネジバナ(おばさん撮影)

7
ムラサキシキブ(登山口周辺で撮影)

8
オオヤマサギソウ

9
エゾスズラン(アオスズラン)

8時05分、5合目に飛び出した〜樹林帯を抜けて一気に強い日射しを浴びた。「こりゃあ暑いぞっ」眼下の雲と目の前に聳えるアポイ岳山頂部を見ながら叫んだ。「ゆっくり行きましょう」おばさんの言葉に頷きながら〜タオルを出して汗を拭い、水分補給〜塩分補給。風はほとんど無かった、それがまた虫さん達が元気に飛び交う環境をも整えていた。「行こうか」私は重い腰をあげた。

10
5合目で一気に日射しを浴びた

11
猛暑の中〜馬の背へ向かう

登山ものがたりへ 次のページ HOME