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本州からネット友のbergさんが来ると言う、なんと狙い目は同じ〜「夕張岳」だった。早速メールのやりとりをして一緒に登ることにした。bergさんとは花パパ&ママとのつながりで知り合いとなり、昨年アポイ岳で初めて会った。ほんの少し言葉を交わしただけであったが、その後も掲示板等で花情報のやりとりをしていた。
2010年6月25日、夜の道駅で待ち合わせをして1年ぶりの再会を果たした。翌早朝私達は夕張岳登山口に立った。まだ早いせいか駐車場はそれほど混雑はしていない。準備をしているとすぐ隣に一台の車が止まった。3名の若者が下りてきて準備を始めた。「えっ、ひょっとしてkさんじゃないの?」おばさんは私に呟いた。つい数日前に私はkさんのブログにコメントを投稿させていただいて、すぐに返事をいただいた。「○○ナンバーの車だし、ほら白い傘をザックにつけているわよっ」〜なるほど特徴は完全に合致している。「聞いてみろよっ」私はおばさんに催促した。
若者達の様子を見ながらおばさんは話しかけた、やっぱりそうだった。「そうですか〜初めまして」「お互い狙い目は同じですね」「そうですね、この時期だとやはり・・・」、「山頂まで行くんですか?」「さぁ〜どうなるかですね」

午前6時、ほぼ一緒に登山口を出発した〜しかしさすがに若いkさんのグループはすぐに先行して進んで行く。私達はいつも通りのゆったりペースだ。この日の天気だが、予報では全道的に晴れマーク、気温も30度近くまで上がるらしい。そしてここ夕張岳も上空はクッキリと晴れあがっていた。
冷水コースの緩やかな樹林帯を登って行く。日差しが遮られているからまだ暑さはそれほど感じない。途中で二人連れの若者が写真を撮っていた。私達が近づくと「クロツリバナです」と教えてくれた。bergさんと私は早速ザックを下して撮影を開始した。「初めて撮る花なんですよ」と言うと若者をうれしそうに色々を説明してくれた。結局この二人の若者とも一緒に花を楽しむ山行になったのである。

冷水コースへ
冷水コースへ

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クロツリバナ
クロツリバナ

冷水ノ沢を過ぎると段々傾斜が増して来る。咲く花々も増えてきてbergさんも大忙しである。おばさんはやはりいつも通り先行して「あっ、咲いているわっ」と声を上げる。私達はその声に誘われてカメラを持って歩み寄る、そんなペースだから〜次から次へと登って来る人達が通り過ぎて行く。「今日はお花見だからね、こんなペースで良いですよね」「もちろんです」bergさんは頷く。

馬の背コースからの合流点でイワツツジを見つけ、休憩を兼ねて写真を撮っていた。ご夫婦が登られて来た、おばさんが声をかけられたようだ。「いつも参考にさせていただいております」「本当にありがとうございます」「いえいえ、かえって〜どうも」私もお礼を言った。このご夫婦とは石原平付近まで一緒のペースとなった。もう終わっているだろうと思っていたシラネアオイがまだ咲いていた。ちょっと白っぽく見えるのは花の終期が近いせいなのだろうか?ハッキリ白花と言えるものもあった。しかしさすがに石原平のシラネアオイは終わっていた。
「今年はもう結構登られましたか?」「いえいえ、まだまだです。そう言えばカムイヌプリはお二人の前の週に登ったんですよ」「そうでしたか」ご夫婦との会話が弾む。「今年はニペソツ山に連れて行こうと思っているんですよ」と御主人が言う。「良いですよ〜ニペソツ山、是非登って下さい」

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イワツツジ
イワツツジ

カラマツソウ
カラマツソウ

サンカヨウ
サンカヨウ(おばさん撮影)

シラネアオイ
シラネアオイ

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滝ノ沢岳
石原平にて

一段と斜度が増して来てやがて岩場をトラバースするように進んで望岳台に出た。滝ノ沢岳が目の前に立ちはだかる。遠くい展望にも目を向けながら〜私達はそのまま前岳の山腹トラバースに移った。視界が開けた地点で夕張岳の山頂部が望まれるが、それはまだまだ遠い。しかし今日は山頂狙いでは無い、花狙いなのである、私はそう自分に言い聞かせていた。一段と暑さが襲って来た。

望岳台
望岳台にて(滝ノ沢岳を望む)

夕張岳
奥に夕張岳山頂部が見えて来た

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