title

結局、小春日和の稜線直下で約30分ほども休憩した。しかし誰もそんな時間にこだわることは無かった。時間的に十分余裕があったし、こんな天気に恵まれた山行にもっと浸っていたいと言う気持ちだったからかもしれない。

とは言え、誰からともなくザックを背負い進み始める。957mコブに向かってハイマツに囲まれた岩場を登って行く、高度感たっぷりの登山道が続く。以前のこの付近はハイマツとの格闘だった、しかし今はすっかり整備されてとても歩きやすくなっている。 

いよいよ山頂へ向かって

岩場の尾根

乗り越えて

進む

山頂部が雪で覆われた楽古岳と十勝岳を見ながら急斜面を登って行く。私の好きなアングルだった、ファインダーを覗きシャッターを押す。ピントを合わせ直して〜もう一枚!!先行するおばさん達はそんな私にはお構いなしにどんどん登って行くから、シャッターチャンスを逃さぬように後に続くのは結構大変である。自分の目で見て「これぞっ」と感じたらすぐにファインダーを覗く、「あっ、しまった!」チャンスを逃すことも結構多いものだ。振り返ると遮るものの無い大展望が広がっている。前を見て後ろを見て〜もちろんそんな光景を楽しみながらシャッターを押す。

957mコブは登らずに東側斜面をトラバース、山頂部は西側から巻くようにして山頂へ至る。様似海岸を見下ろしながら前方にアポイ岳が見えて来て山頂が近いことを知る。

ナイスアングル

957mコブは東斜面をトラバース
957mコブは東斜面をトラバース

眼下に様似海岸を見ながら
眼下に様似海岸を見ながら

前方にアポイ岳が見えて来る
前方にアポイ岳が見えて来る

アポイ岳からの縦走路と合流して、ハイマツの間をひと登りでピンネシリの山頂に立った。10時40分、登り始めてから3時間であった。ガイドブックの標準タイムが休憩含まずで2時間10分(標高差521m)となっている。

山頂には新しい「アポイ岳シオパーク」の標識があった。ピンネシリ周辺の岩体のことや、ピンネシリの名前の由来などが書かれていた。アポイ岳と対をなす男山の意味だそうである。もちろん昔ながらの山頂標識はそのままである。

もう一息

山頂へ

山頂標識

登山ものがたりへ 次のページ HOME