2010年6月6日早朝、十勝平野はガスに包まれていた。天気予報では「朝のうち霧、日中は晴れ、気温が上がる」との事。「大丈夫、今日はきっと晴れるさ」、私はそう言いながら上空を見上げた。 オダッシュ山には過去2回登っていたがいずれも晩秋の頃であった。ネットで調べてもこの山の花情報はほとんど出て来ない。つまり今回は展望狙いの山行なのである。とにかく晴れてくれなければ〜ただ登っただけになってしまう。私の願いが通じたのか?新得町が近づくにつれて青空が見え始め、ガスの切れ間から大きな山容が姿を見せてきた。「わぁ〜〜すごいよぅ」おばさんが叫ぶ。 |
右がオダッシュ山 |
JR新得駅で装備を整え、いざ登山口へ。国道から山に向かってJRのアンダーパスをくぐって一直線、道立畜産試験場を横目に突き当たりまで進み、あとは案内板に導かれて進むと、入山ポストのある登山口に到着だ。すでに数台の車がとまっていて出発準備をしている人達もいる。あまり登っている人達はいないのではと思っていたが、、、少しほっとしながら私達も出発した、8時35分。 高速道路の下を通過して道なりに進み、高速道路を走る車を右に見ながら進んで行く。間もなく案内板を見て樹林帯に入った。足元にはタチツボスミレ、ツボスミレ、レンプクソウやオオサクラソウ等の花々が咲いていた。「へぇ〜結構花があるんだね」ちょっと驚きながらカメラを向ける。やがていこいの水場で小さな沢を渡る。 |
入山ポストのある登山口 |
高速道路の下を進んで |
案内板を見て樹林帯へ入る(右側は高速道路) |
いこいの水場を渡る |
レンプクソウ |
オオサクラソウ |
タチツボスミレ |
ツボスミレ(おばさん撮影) |
尾根に向かって樹林帯を登って行く。やがて視界が開けると一気に展望が広がった。「わぁ〜〜〜」「おぉ〜〜〜いいぞぉ〜」私達はその遠望を目にしながら叫んだ。青空の彼方に大雪の山々のシルエットが飛び込んできたのだ。「休憩、休憩」私達はザックをおろしてゆっくりと山座同定を楽しむ。 |
右にウペペサンケ山、中央の左側にニペソツ山、左が石狩連峰(ズームで) |
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