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今シーズン最後の紅葉を求めて、私達は某道の駅で目覚めた。付近に雪は無いものの、霜が降り木々の葉を包む霧氷が(おばさん撮影)、晩秋の訪れを感じさせる。

「どうかしら・・・」「そうだね、とりあえず向かってみるしかないな」、紅葉はもう終わっているかもしれないが、それよりも問題なのは先日の降雪で林道がどうなっているかだった。
札幌市の南区から喜茂別町付近までは道路脇に結構雪が残っていた。幸いこの付近には見当たらない。
「今年の気候は局所的だからね〜この付近は雪が多いところだから普通なら積もっていてもおかしくないよね」

2010年10月30日、青空が広がっていた。途中のコンビニで食糧を仕入れて林道へ入って行く。

「これなら大丈夫だな」林道には全く雪は無かった。そしてブナの紅葉はまだ輝いている、その度に車をとめてカメラを向ける。

その紅葉の彼方にはうっすらと雪化粧した黒松内岳が見えていた。「雪が積もっているようね」「うん、でもこれで紅葉と雪景色を一緒に楽しめるかもしれないぞ」、そんな期待をしながら林道を進んで行く。

黒松内岳
紅葉の彼方に雪化粧した黒松内岳

登山口に着いた、「誰も登っていないようだね」天気は良いがうっすらと雪化粧した黒松内岳を遠くから見て、登るのを止めた人も多いのだろう。入山ポストを見ると28日に登った人がいた「山頂付近は30センチほどの雪」と書いてある。こう言う情報は大変参考になる。「今日は行けるところまでだね」「ブナの紅葉が見られれば良いから〜」

9時5分〜登山口をスタート、すぐに階段登りとなり傾斜が一段と急になる手前から案内板に沿って「迂回路 ブナ林コース」に入った。明るい日差しを受けながら針葉樹林の中をゆっくりと進んで行く。「気持ちが良いね〜」柔らかなクッションの上を歩くような登山道は快適だが、、、沢に向かって少し下って行くと雪が、、、足元に注意しながら慎重に進んで行く。

登山口
登山口

階段登り
階段登り

針葉樹林帯
針葉樹の中を・・・

雪が・・・
登山道に雪が・・・

ブナの紅葉は最終章を迎えようとしていた。「ちょっと終わりがけだけど〜やっぱりこの時期のブナが良いな〜」、黄色と赤が微妙にからみあってまさに金色の輝きである。「今年の天候でこれだけ楽しめれば・・・」私達は満足だった。

紅葉1

紅葉2

紅葉3


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