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2010年5月29日、神居尻山へ向かった。このところ週末は好天が続いていた、この日も上空にはこの時期らしい清々しい青空が広がっていた。
「登山道にまだ雪が残っているかしら?」、駐車場に向かう道路脇にところどころ残っている雪を見ておばさんが言った。「大丈夫だと思うよっ、最近気温もあがってきているし〜」、今年は開花に関してもそうだが、山の残雪状況も例年並みではないだろう。場合によっては軽アイゼンが必要かもしれない。しかし今回は必要無しと判断した。

Bコース登山口の少し先の駐車場に車をとめた。まだ時間が早いせいか数台の車がとまっているだけである。神居尻山には3つのコースがある。私達はいつも通りBコースから登ってCコースを下りることにした。

午前7時30分駐車場をスタート、舗装道路を少し戻ってBコース登山口に入った。「きれいねぇ〜」登るにつれて周囲は春紅葉に包まれた。新緑に桜もくわわって一層の輝きであった。


春紅葉の中を〜

春紅葉

やがてこのコースの最大のポイント?である「階段登り」となる。「さぁ〜いよいよだぞっ」私は階段を見上げながら言った。ゆっくりと登って行く〜〜〜延々と続く階段〜しかも登山道が傷んでいる個所などでは、階段が傾いていて歩きづらいことこの上無い。ただ登るだけだったら苦痛になるような登山道ではあるが、咲く花々に目を配る私達にはそれほどでも無い。「キバナイカリソウが咲き始めているわっ」「おっ、シラネアオイとのコラボだぞっ」「見てあのシラネアオイ〜とっても綺麗だわっ」、そんな言葉を交わしながら何度もザックをおろしてカメラを構える。時間的にも余裕があるから全く急ぐ必要も無い。

さすがにカタクリは終わりを迎えていた。この山の登山道を埋めるカタクリを見るためには、まだ登山道に少し雪が残っているような時期になるのだろう。

階段登り
延々と続く階段登り

キバナイカリ
キバナイカリソウ

シラネアオイ
シラネアオイ

木々の間から増毛山地が見え始めた。もう今日の展望は保障されたようなものである。一気に登りきって707m地点に飛び出す、視界が広がって山頂から842mピークへと連なる大きな山容を見ることになる。初めて登った人は「わぁ〜〜っ」と歓声をあげる地点のひとつかもしれない。

木々の間から増毛山地が
木々の間から増毛山地が見えて

尾根に出る
(707m)尾根に飛び出す

目の前に神居尻山
左が神居尻山、右が842mピーク

842mピークまでは、足元に咲く花々を楽しみながらの明るい尾根歩きだ。もちろん視界も一段と広がって来る。しかしとりあえず842mピークまで登ってしまおう。そのうえでゆっくりと360度の展望を楽しもう、9時15分〜842mピークに立った。駐車場を出発してから1時間45分であった。

842mへ向かう
842mピークへ向かう尾根歩き

さあ〜

842m
842mピークへ

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