南日高の花散策に向かった、狙いはミセバヤである。今回は最近お花散策モードがめっきりと増えてきたhirokoさんに声をかけた。最近の彼女のブログで、まだ咲いていないミセバヤを見て、是非咲いたところを見たいと書いてあったからである。「是非ご一緒させて下さい」快いお返事が帰ってきた。 2010年9月12日、早朝のアポイ岳登山口でhirokoさんと合流〜めまぐるしく変わる天気予報も最終的には「晴れ」で落ち着き、上空には青空が広がっていた。すぐにお花散策の話しになる。「そろそろ行きましょうか〜」とめども無く続く話しに区切りをつけて〜午前7時入山届をすませて樹林帯に入って行く。さすがにこの時期になると5合目までは目立った花は無い。わずかに終わりがけのミヤマウズラを見かける程度だった。歩きながらも花談義が続いていた〜「これならきっとミセバヤも咲いているな」私は苦笑しながら二人の後に続く。 今年3度目のアポイ岳、3週間前に私達が登った時にはまだ固い蕾状態、その翌週にhirokoさんが登り少し膨らんできた蕾を確認していた。今年の気温上昇はちょっと気になっていたが・・・何となくこの日は咲いている予感がした。 レポートは一気に5合目までと進む。先行していた男性グループが私達と入れ替わるように、馬の背に向かって登って行く。「今日は暑くなりそうだね〜」私は水分補給をしながら言った。 |
5合目へ |
前回登った時も青空いっぱいの暑い一日だった。さすがにその時よりはカラッとしていて時折吹く風も心地良い。先行していた男性グループが休んでいた、「失礼します」そう言うものの決して急ぎはしない。あくまでもペースを守りながらゆっくりと登って行く。 「咲いてるかしら・・・」「きっと咲いてると思うよっ」そんな期待と不安?を抱きながら最初の岩場のポイントに着いた。「どう、咲いてるかい?」「ん??どうかしら」岩場を覗きこむ「咲いてるわよっ」そんなおばさんの声に、「わぁ〜咲いてるんですか〜」hirokoさんがちょっと緊張気味に覗きこむ。「あっ、咲いてる〜〜〜わぁ〜〜〜可愛いですね〜」初めて咲いているミセバヤを見たhirokoさんは歓声をあげた。そんなミセバヤについては後述することとする。 馬の背からは南日高の山々が見えていた。久しぶりに見る光景にカメラを向けた。もちろん吉田岳やピンネシリ、眼下の様似海岸とブルーの太平洋等・・・この日の展望は申し分なかった。 |
馬の背へ向かって |
馬の背から南日高の山々を望む |
いよいよアポイ岳の山頂に向かって進んで行く。チシマセンブリはもうほとんど咲き終わり、替わってオヤマソバが美しく咲いていた、もう紅葉しているものもあった。ほんの少しエゾコゴメグサ、そして何とアポイアズマギクが一輪だけ花をつけていた。もう終わってしまった花々、これから紅葉が進む花々、そしてまだ咲いている花々、「こっちに・・・」「そうそう、あのあたりに・・・」「そう言えば・・・」そんな会話をしながら〜カメラを向けながらの楽しいひとときが続く。 |
ピンネシリを左に見て |
エゾコゴメグサ |
アポイアズマギク(おばさん撮影) |
オヤマソバ(おばさん撮影) |
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