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今年の夏山シーズン、7月に登ったのは2山、8月に入ってからはまだ山頂を極めていなかった。昨年のレポートを見ても例年よりは少ないレポートが記されているが、今年はそれ以上に山に登っていない。週末の天候不順のためである。

「何とか今週末こそっ」そう思いながら台風の行方を見つめていた。どうやらその影響は週末には及ばないようである。「ヨシッ!」と気合を入れてみたものの・・・暑さの影響で花の時期が早めに終わった印象のある大雪山系には足が向かず、「でも〜やっぱりお花の山が良いわ」そんなおばさんの言葉に今年はまだ1回しか登っていないアポイ岳に登ることにした。

2010年8月14日、お盆の帰省客移動を横目に、私達はアポイ岳登山口に立った。久しぶりの「週末の青空」?が広がっていた。「今日は暑くなると思うよ」そんな言葉通り、樹林帯に入ってもすぐに汗ばんで来る。「ゆっくりだよね!」そう自分達に言い聞かせるように途中の休憩ポイントで何度も小休止しながら登って行く。
登山道脇にはオオヤマサギソウがあちこちに咲いていた。「ここでこんなに沢山見るのは初めてよねっ」ちょっとビックリしながらカメラを向ける。

樹林帯

オオヤマサギソウ1
オオヤマサギソウ(おばさん撮影)

オオヤマサギソウ2

5合目の休憩所に出ると目の前に山頂が聳える。暑い夏の日差しが容赦無く周囲を照りつけていた。「水分補給だね」冷たいミネラル飲料を飲み干す。
本当に久しぶりの青空だった〜私はそんな光景を思う存分に楽しもうと山頂から馬の背へと視線を移す。何度も見ている光景だが殊更新鮮で美しく見える。きっと久々の登山がそんな思いを増幅させているのかもしれない。

5合目からはいよいよ馬の背へ向かっての登りが始まる。斜度と言う点ではここからが山登り?の始まりである。一歩一歩ゆっくりと登って行く、やがて7合目が近づくと、もう山頂までは遮るものの無い登山道が続く。青空と白い雲〜眼下の様似海岸は美しい。

5合目にて
5合目からアポイ岳を望む

馬の背へ向かって
馬の背へ向かう

岩場の登り

様似海岸
様似海岸

馬の背からは幌満お花畑分岐まではなだらかな登山道が続く。吹き出る汗を拭い〜こまめに水分補給を繰り返しながら進んで行く。

今回のアポイ岳での花の狙いは(見たかった花は)、エゾマツムシソウとチシマセンブリだった。特におばさんはこの二つの花が好きだった。「ほらほらっ、、、こっちに咲いている・・・これも綺麗よ」しゃがみこみ撮影に余念が無い。私はいつもと変わらずに淡々と自分の気に入ったポイントをカメラにおさめる。「ヨシッ、今日のテーマは青空にしよう」久しぶりの好天をしっかりと記録しておくことにした。

馬の背からアポイ岳へ向かって
馬の背からアポイ岳へ向かって

青空

アポイ岳へ向かって

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