2010年5月22日午前7時、私達はアポイ岳登山口の駐車場に着いた。登山者用の駐車場には既に多くの車が止まっていた。出発する準備をしている人、そしてすでに出発した人も結構いるようだ。「さすがにこの時期だもんね〜」空きスペースを見つけて車を止めて〜装備を整えいよいよアポイ岳に向けて出発だ、7時15分。 周囲はガスに包まれていた、、、「今日はこんなものかしら、登るには暑く無くてちょうど良いかもね」「いやいや、、、案外雲上の人になるかもしれないよ」私はちょっと自信を持ちながら言った。入山ポストの前にあるインフォメーションボードに貼ってある花の写真に目を向けた。いつも登る前にここで咲いている花々を確認する、「うん、うん」「ちょうど良いかもしれないね」 そして登山道が樹林帯に入ると〜エゾオオサクラソウのお出迎えだった。「お〜〜〜結構咲いているねぇ」「すごく綺麗よ、ちょうど旬じゃない〜」おばさんは早速写真撮影に入った。私は帰りに写すことにしてコンデジでおおまかに記録する。 |
インフォメーションボード |
エゾオオサクラソウが咲く登山道を行く |
「エゾオオサクラソウがこんなにいっぱい〜しかも綺麗に見られたのは初めてじゃない?」私は頷きながら「そうかもしれないねぇ、増えているのかなぁ、いや今日はちょうど時期的にピッタリだったのかもしれないね」。ガスに包まれた登山道の両脇を飾るのは、他にはヒメイチゲとフイリミヤマスミレ等、やはり形の良い個体に出会うとザックからデジイチを取り出し〜ファインダーを覗く。 土曜日ではあったが登山道は意外と静かだった。小鳥の声や登山道脇にある熊除けの鐘を打ち鳴らす音が聞こえる程度であった。登って来る人達とも時々すれ違うくらいである、もちろん写真を撮っている私達は「どうぞ〜」と道を譲る。 沢を渡って5合目に向かって登って行く〜以前花ママと登った時に確認していたオクエゾサイシンを見つけてほっとしながらカメラを向ける。いつも通りのこんなペースだから結局5合目まで1時間25分もかかってしまった。 休憩小屋前でザックをおろしミネラル補給だ、周囲はガスに包まれていて山頂方面はもちろん見えない。「少し明るくなってきたんじゃない?」「うん、うん、きっと雲の上にでるよっ」。花はもちろん楽しみだったが、今回はしばらく訪れていない吉田岳まで足を延ばすことにしていた。「雲の上に浮かぶ光景なんて良いんでないかい〜」そんな私の言葉に頷くこともなく、おばさんは馬の背に向かって進んでいた。 |
5合目の休憩所へ〜 |
馬の背に向かって出発 |
「咲いてるよっ」「タチツボかい?、、、アズマギク??」しゃがみこんでカメラを向けているおばさんの後を追う。「おっ、これは綺麗だねぇ〜」「こっちのも・・・」アポイアズマギク、アポイタチツボスミレ、そしてサマニユキワリとお馴染みの花々が顔を揃える。どの花もとっても美人さん?だった。 馬の背に向かって岩場の急斜面を登って行く。スーーーッと上空が明るくなって〜真っ青な空が広がる。「ほら、、、やっぱり晴れだろう」カメラを向けてシャッターを押していると、、、すぐにまたガスが押し寄せてきて視界を遮った。しかし風は無いし気温も結構上がって来ている。水分補給しながら「間違い無いさ、今日は素晴らしい展望もゲットだっ」そう自分に言い聞かせながら進んで行く。ガスの切れ間からアポイ岳の山頂部がウッスラと見えてきた。 |
7合目に向かう岩場 |
青空が広がって |
アポイ岳の山頂部が・・・ |
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