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「あっ、いたっ」おばさんが小さな声で叫んだ。「どこっ」「ほらっ、あそこにっ」、ナキウサギだった。小さな岩に足をかけるようにして動かない。「彼は何を考えているのか・・・」そんなことなどどうでも良かった。カメラを向けて思いっきりズーム、二人で何も考えずに連写した。そしてナキウサギはすぐに消え去った。
「映ったかしら〜〜」「逆光だからね、どうなんだろう」早速再生してみる、ズームボタンを押すとなんとか映ってはいるようだ。「ふぅ〜〜〜もう少し良い場面が欲しいね」一度カメラにおさめると段々欲が出てくるものだ。「順光でしっかりとその姿をとらえたい」

そんな思いを無視するかのように、また逆光のナキウサギに出会った。一面苔むした斜面からヒョッコリとその姿をあらわした。シモフリゴケなのだろうか、白っぽく見えるコケと逆光のシルエットが良いかな、、、とも思う。
3枚目以降の写真はおばさん撮影だ。これは順光だったがちょっと遠かったのでさすがにおばさんのレンズの出番だった。ムシャムシャと草を口にしている様子が撮影出来た。

ナキウサギ1

ナキウサギ2

ナキウサギ3
    
ナキウサギ4

ナキウサギ5

待望のナキウサギとの出会いにすっかり満足して、、、十石峠を目指して登って行く。足元に広がる紅葉の輝きもことのほか心地よい。8時25分、快晴無風の十石峠に立った。「わぁ〜〜〜」おばさんが叫ぶ・・・「おぉ〜〜〜」目の前に大展望が一気に広がった。

登り

ユニ石狩
十石峠から見るユニ石狩岳

わぁ〜〜〜

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