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2008年3月8日、私達は留寿都の竹山に登ることにした。今回は山スキーで初めてご一緒するmarikkaさんと愛犬のジェイくんとの山行である。marikkaさんのHPは「Contigo」と言うタイトル、スペイン語で「あなたとともに…」という意味のようだが、その真意について尋ねたことは無い。彼女のHPにはスペイン語のタイトルが並ぶ。どんな人なんだろう〜同じMLに加入していてネットでのやりとりもあった、でもゆっくりとお話しした事は無い、一度ご一緒したいと思っていた、愛犬ジェイくんとの出会いも楽しみだったし・・・

予定時間よりも早めに留寿都道の駅で落ち合い、一路スタート地点へ向かった。ちょっと雲の流れは気になるものの、天気予報は晴れだったし〜もうあとは雲(うん)じゃなくて、運(うん)を天にまかせるしかない、、、そんな洒落を脳裏に浮かべる弱気な私がいた。
竹山には2年連続で登っていた、それなりにまずまずの天気に恵まれていた。しかし今年の冬山行は青空から見放されていたのだ。「今日こそ大丈夫だよ、きっと。あの予報の晴れマークが変わるわけは無いさ」そんな私の言葉におばさんは不安そうに空を見上げていた。

さて、スタート地点についてだが、2年前のレポートをコピーしておく。 【 国道230号線を進み留寿都村の泉川から登延頃川沿いの道に入り約4kmで最終除雪地点、ここが今回のスタート地点となる。大きな農免道路の看板が立っていて駐車スペースもあった 】 今年は雪が少なかったせいかまだ少し先まで除雪されていた。大きな看板の手前のスペースに車を止めた。

午前8時35分、農道を歩き始めた。最初の人家跡までは車は入れそうにもないが除雪はされていた。おばさんの後にmarikkaさんが続き、ジェイくんがうれしそうに走り回る。初めてご一緒する山行ではあるが特にためらいは無い。以前からの知り合いのようにすんなりと周囲の光景に溶け込んで行く。

スタート
スタート地点

農道を行く

楽しいなぁ
楽しいなぁ〜〜ルン♪(ジェイくん)

このルートは農道歩きから始まる、約2.5kmほどである〜淡々と進むおばさんに「とても流れが良くて歩き易いわ」marikkaさんが声をかける。ここのところ雪はほとんど降っていなかったようだし、暖気も続いていた。最近登ったようなトレースは全く見られなかったがスキーはほとんど埋まらないから快調である。しかしジェイくんにはちょっと辛い状況だったかもしれない。どうしてもその小さな手足?がズボズボと埋まってしまうのだから・・・

「あれっ、何かいたよっ」おばさんが指さした道路脇の少し先をズングリとした動物が歩いていた。「何だ?あれは・・・たぬき?」ジェイが走り寄ろうとした。「ダメ、ジェイ!!!」marikkaさんが制した。「あっ、あそこにも・・・」もう一頭のたぬきが歩いて来る。どうやら巣穴があるのか、道らしきものがついていた。カメラにおさめることも出来ずに唖然として見ていた。

やがて農道が大きくカーブする地点から樹林帯の尾根にとりつく。この地点で標高約500mだから山頂までは残り440mの高度差、距離は約3kmである。ここは私が先頭でジグを切りながら登って行く。所々粉雪を見つけてうれしくなるのだが、、、帰路までその状態が保てるのかは微妙だった。

尾根取り付き
農道から尾根へ(写真提供:marikkaさん)

木々の間を

さあ、飛び出すぞっ

木々がまばらになってきて上空の青空を感じると足並みが早くなって来る。「わぁ〜〜〜」歓声が聞こえた、大展望が広がっているに違い無い。私も一気に登りつめた。青空の下に真っ白な大雪原が広がる、前方にはおだやかな表情の竹山があり、、、「どうですか〜こんな光景は」私は自慢げに問いかけた、「素晴らしいわぁ〜〜〜すごい〜〜〜こんな広々とした光景を私達だけが歩くんだから、、、もったい無いくらい」marikkaさんもうれしそうだ。

私も大好きな光景だ、、、雪原にトレースを描いて進む姿をとらえる。振り返ると尻別岳がクッキリ、、、羊蹄山はそのピークをまだ雲で隠してはいたが・・・「きっと晴れるさ」私はなんとなく自信を取り戻していた。

わっ!!!

大雪原が広がり
前方に竹山を見ながら大雪原を行く
大雪原だぜぃ

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