「お〜〜〜っ、これは、これは、、、すごいぞ」「素晴らしいですねぇ〜〜〜！！！」「きれい〜〜〜〜っ」、コルに飛び出すと視界が一気に広がる。東西ヌプカウシヌプリ、然別湖周辺の山々から〜ウペペサンケ山、丸山、ニペソツ山〜石狩連峰〜トムラウシまでが一つのパノラマになって目に飛び込んで来たのだった。もう1042mピークは目の前である、ザックを下ろして休憩しながらこの光景を隅から隅まで一点も逃さぬかのように、、、見つめる。 「見た目よりは近いわよねっ」1042mピークを見ながらおばさんは言う。私は頷きながら答えた「そうだね、それにしてもあの時は背丈を越える藪こぎだったのにね〜〜〜やっぱりこの時期だよね」

東大雪の山々

1042mピークへの登り

青空がどんどん近づいてくる、、、皆の足取りは軽快だ。あのピークに立てばまた視界が広がる筈だ。そして登り始めてから３時間２０分、私達は1042mピークに立った。「おぉ〜〜〜」360度の大展望が広がった。見つめる、カメラを構える、振り返る、、、しばらくは個々にこの山頂へ立った思いを記録するかのような時が過ぎた。 北日高の山々から夕張岳〜芦別岳と連なる山塊、もちろん目の前には富良野岳〜オプタテシケ山へと続く十勝連峰、そしてトムラウシ山へと続く。トムラウシ山から五色ケ原へ〜沼ノ原から沼ノ原山へ続く光景は特筆ものである。もちろんコルから見た東大雪の山々も〜〜〜 そんな光景をしっかりと目に焼き付けたあとは記念写真をとって、ゆったりとザックを下ろす。「奥山でお昼にしましょうよ」そう言っていたyamazさんの言葉の意味を感じながら飲むコーヒーはことのほか美味しい。「これだから山は止められない・・・」「こんな光景を見られるなんて〜」「至福の時ってこれだなぁ〜〜〜」言葉には出さないが、誰しもそう思っていたに違いない。

北日高〜夕張山地

十勝連峰〜トムラウシ山

トムラウシ山〜五色ケ原〜沼ノ原〜沼ノ原山